2023-11-12 (Sun)
10:34
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知的偏向を防ぐ為にネットを活用しよう
ネットから情報は、本を買うよりもコストをかけずに行えます。
今では誰でもネットから情報を得ることができます。
ネットの普及とネット依存がいわゆる正義中毒を蔓延させてきたと言えます。
また、あなたの嗜好や考え方は、ネット企業側に「どんなキーワードを閲覧したか」「どんなニュースをクリックしたか」「どんなサイトを閲覧しているか」などによって全て把握されれています。
そのデータがターゲティング広告の素材としても使われているのです。
これは、広告としては非常に効率のいい方法です。
しかし、これには負の側面もあります。
あなたが使うネットには、あたなが好みやすい情報ばかりが表示されています。
なので、仮想的な閉鎖環境にいるのと同様の状態に置かれたようになっていて、自分の嗜好とは異なる意見や情報に接する機会が減ってしまっているのです。
それによって他者への共感や理解がしにくくなっているのです。
個人的には、自分がどのようにネットを利用しているのかが把握されていることに良い気分はしません。
こんな時は、あえて興味も関心もないキーワードを検索してみたり、普段は見ないようなニュースや記事を積極的に閲覧してみたりすると良いかと思います。
普段の自分とは、異なるペルソナを設定して何らかの情報を探してみるとのもいいかもしれません。
子供がいないのに育児や保育所の問題を調べてみたり、行ったこともなく関心もない国や地域の話題を検索してみたり、買う予定のない不動産やペットの情報、対立する意見を調べてみるなどするといいかもしれません。
このようにして、自分の属性と離れた人の考え方、悩み、関心事などを検索することでネット企業のおススメとは全く関係ない情報にあえて触れていくわけです。
これらをすることで知的偏向を防ぐことができますし、場合によっては思わぬ新しい世界や知識を得ることができ、有益な思考パターンが学習できることもあるかもしれません。
ネットは、ツールに過ぎません。
知的偏向を一層加速させてしまうのか、その予防に使うのか、閲覧者の意識のあり方次第で変わってきます。
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