2023-10-07 (Sat)
09:17
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大腸ガン検査を受けても意味なし
厚労省は、大腸ガン、胃ガン、肺ガン、乳ガン、子宮頸ガンの検診を推奨しています。
最近話題なのが、線虫という小さな虫に人間の尿の臭いをかがせて、何種類ものガンを見分ける線虫ガン検査です。
ですが、検査精度がかなり低いということもあり効果に期待は持てないようです。
厚労省が推奨しているガン検査には根拠となるエビデンスがありますが、それ以外のガン検査が有効だというエビデンスはありません。
極端なことを言えば、無駄な検査があるということなのです。
世界的に検査の無駄が問題視されているのが、甲状腺ガン検診です。
韓国では、1990年代以降に検査が急増して2011年に甲状腺ガンと診断された人は、93年に比べて15倍に増えました。
しかし、甲状腺ガンで亡くなった人は、変わらなく増えも減りもしませんでした。
これは、検査が無駄だったということを意味しているのではないでしょうか。
医師は、検査による害を知っているので、検査をむやみにしません。
それなのに無駄な検査をしたばかりに治療をしなくても問題ないガンが見つかり、無駄な手術や無駄な抗ガン剤を投与したりして合併症や薬の副作用で亡くなってしまったりしたら検査の意味がありません。
そもそも何の症状もない人にガンが隠れている可能性は極めて低いです。
また、早期治療が有効なガンでちょうど良いタイミングで見つけることができる可能性はさらに低くなります。
身体に害をもたらすガンを見つけても、凶悪過ぎて治療ができないガンを見つけても無駄になる可能性が高いと言えるのです。
検診の問題は、無駄が多過ぎてデメリットがメリットを上回ってしまうことです。
病気で困っていない人が推奨されている検査を受けるのはあまりおススメしません。
そんな中でも有効な検診として代表的なのが大腸ガン検診です。
とは言っても検査を受けても99%以上の人には影響がないというのも事実なのです。
内視鏡で大腸ガンを探す検診を一度だけ行ったグループとそうでないグループでは、どのくらい大腸ガンによる死亡が減るかを調査したデータがあります。
検査をしなかったグループでは、11万人中996人で0.9%が大腸ガンで亡くなりました。
検査を行ったグループでは、5万7000人中353人で0.6%です。
0.3%減ったことになりますが、残りの99.7%の人は検診を受けようが受けまいが関係がなかったことになります。
この差が大きいと感じるのか小さいと感じるのかは、個人の判断によるかと思います。
また、検診によって大腸ガンの死亡を0.3%防げたとしてもそれによって長生きできるかどうかは分かりません。
なぜならガンになるくらいの年齢になれば、脳卒中や心筋梗塞、肺炎のリスクも高まります。
このような死因も含めるとガン検診で長生きできるかどうかのエビデンスはないのです。
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