2023-09-30 (Sat)
10:00
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健康診断を受けるメリットがない
健康診断は、自分の健康状態を確認して病気を予防する為に行われています。
ですが、健康診断のメリットはほとんどありません。
2019年に過去のデータを全てまとめた論文が発表されました。
その中で、健康診断を行った人と行わなかった人で病気による死亡率に差がつくのかどうか検証しています。
論文には、全体的な健康チェックが有益である可能性は低いと記されています。
この結論は、健康診断をした結果、ガンによる死亡率、心筋梗塞や脳卒中による死亡率が下がっていないというエビデンスに基づいているようです。
健康診断で治療ができる病気が都合よく見つかる可能性は極めて低いです。
中には自覚症状がない時に知らずに病気が進行して手遅れになってしまうのではないかと心配して健康診断を受ける人もいるかと思います。
しかし、このような怖い病気は希でそれほど多くはありません。
そもそも早期発見と早期治療によって治療効果が高くなる病気はごく一部でしかありません。
ほとんどの病気は、早期発見しても結果は変わらないのです。
そして、知っておきたいことが検査による害です。
レントゲンによる放射線被ばくによって発ガンしたり内視鏡を挿入した時に身体のどこかが傷ついてしまうかもしれません。
こうした危険性も稀ではありますがゼロではありません。
注意しなくてはいけないのが異常が見つかったあといわゆる過剰診断の問題です。
それまで問題なく生活していたのに健康診断で異常が見つかり手術をしたものの合併症で感染症に罹ったり、患部の周囲を傷つけて機能障害を負ってしまうケースもあります。
例えば、前立腺ガンの手術を受けて排尿機能や勃起機能に関わる神経が傷ついてしまい機能障害が残ってしまう場合もあります。
結果的に前立腺ガンから命を救われた人もいる半面で放っておいても悪さをしないガンを切ったことで障害を負ってしまう人もいるのです。
放っておいても問題がない病気もたくさんあるのですが、病気を見つけたら治療したくなってしまうので調べないほうがいい場合も多いと言えます。
また、過剰健診での問題は心理面以外にも社会的な影響があります。
健康状態の欄に数年前にガンと診断されて経過観察中と記されていたらどうでしょうか。
健康不安があるのであれば、採用を見送ろうと考える会社もあるのではないでしょうか。
もちろん病歴で不採用にするのは違法ではありますが、どこでバイアスがかかるか分かりません。
これと同じことが結婚でも起こる可能性がありますし、保険に加入できなくなるかもしれません。
自覚症状がない人にとって健康診断を受けるメリットは本当にあるのでしょうか。
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