2023-09-02 (Sat)
08:39
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老けない脳を作るには?
前頭前野は分析的思考や客観的思考を行っているところになります。
ここが上手く働いていないと目先の損得に惑わされてしまい、長い目で見た時の得を選ぶことができなくなってしまいます。
何らかの衝動を押し殺したり、やむを得ず状況に合わせたりするという状態であれば、一応前頭前野は働いていると考えられます。
前頭前野が衰えていない人は、普段から「自分はこう」「こうに決まっている」といった固定化された通念や常識・偏見をうのみにせず、常に事実やデータを基に合理的思考や客観的思考を巡らせている人と言えます。
日常的に合理的思考、客観的思考ができるようなクセをつけておく、あるいはそうせざるを得ない状況に身を置いておくと前頭前野は鍛えられ、衰えを防ぐことが期待できる可能性があります。
前頭前野の働きが保たれていると前頭前野の重要な機能であるメタ認知を使うことができます。
メタ認知とは、自分自身を客観的に認知する能力のことです。
例えば「自分が○○をしていると分かっている」「自分がこういう気持ちでいることを自覚している」ということです。
私は今こういう状態だが、本当にこれでいいのか?と問いかけることができるのは前頭前野が働いているからでメタ認知が機能しているからです。
常に自分を客観的に見る習慣をつけてメタ認知を働かせることが前頭前野がを鍛えることに繋がります。
毎日予定がいっぱいで忙しく過ごしているよりも自分を振り返る余裕を持つことのほうが前頭前野を鍛える為には大切なことと言えます。
では、毎日の生活の中でどのようなことに心掛けるといいのでしょうか。
それは新しいことを体験することです。
新しい体験と言うと少し難しいと思うかもしれませんが、慣れている物事とは少し違う物事を選ぶようにするだけでいいのです。
日常的に慣れていることだと、脳にはなかなか新しい刺激が入らなくなっていくので、前頭前野ばかりでなく、脳そのものが活動する機会が奪われてしまいます。
一方で慣れていないことに直面すると脳は活発に働く必要が生まれます。
例えば、いつもと違う道を歩くことやいつものメニューやいつものお店を変えてみることでもいいのです。
通勤で駅まで行く時、近所のコンビニに買い物に行く時など、決まった場所に移動をする時に意識的に道順を変えてみるといいでしょう。
なにも道順を全て変更しなくてもいいです。
いつも右側の歩道を歩いているのであれば左側を歩いてみる、いつもと違う信号を渡ってみるなど、ちょっとした変化でも構いません。
食事も外食ならいつも頼んでいるメニューではなく、新しいメニューにしてみる、いつも行っている定食屋ではなくて新しいレストランを開拓してみるというようなことも効果的です。
あえて違うスーパーに行ってみる、普段買ったことのないものを買ってみるのもいいです。
ほんの少しの変化かもしれませんが、このような日常とは異なる行動が前頭前野の活動を活発にしてくれます。
脳の老化を防ぐ為に鳴れていることから外れたところに身を置くことを意識してみましょう。
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