2023-05-23 (Tue)
08:49
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控え酒には根拠がある?
酒と健康に関する神話は昔からたくさんあります。
ヨーロッパでは、ワインよりもビールを先に飲むと二日酔いになりにくいという言い伝えがあるようです。
後からビールを飲むとビールに含まれる二酸化炭素で先に飲んだワインのアルコール分が吸収されやすくなるという理屈のようです。
ですが、これに対して否定する実験結果が2019年にドイツとイギリスの共同チームによって発表されました。
グループを3つに分けて、グループ1はビール、グループ2はワイン、グループ3はワインかビールのどちらか1種類を飲みます。
そして、酷い具合や翌日の喉の渇き、疲労感、頭痛などを調べたところ、2種類の酒をどの順番で飲むかは二日酔いの起きやすさや症状の重さに全く関係がないことが分かりました。
また、グループ3が2種類の酒を飲んだ他のグループより二日酔いが出にくいということもありませんでした。
摂取したアルコールは、体内に迅速に吸収されていきます。
なのでビールで飲もうとワインで飲もうとも違いはないのです。
異なる種類のお酒をちゃんぽんで飲むと悪酔いしやすいという話しもありますが、これも事実ではないようです。
同様に二日酔いを軽減するには迎え酒が良いという言い伝えもありますが、科学的理屈がないわけでもありません。
アルコール飲料の主成分は、エタノールで、発酵が過程で生じるごく微量のメタノールも含まれています。
メタノールも有害ですが、これが体内で代謝されるとさらに有害なホルムアルデヒドという物質ができます。
これが二日酔いの原因の一つになります。
そこで新たにエタノールを身体に入れることで肝臓が処理に追われます。
メタノールからホルムアルデヒドへの代謝が妨げられる、これが迎え酒が二日酔いに効くという理屈になります。
しかし、これが本当にそうなるのかは怪しいでしょう。
仮にそうだとしてもメタノールは残ります。
症状が軽くなったと感じるのは単に酔っていて麻痺しているだけかもしれません。
迎え酒が習慣化すればアルコール依存症になる可能性も高くなってしまいます。
迎え酒はしないほうが良いでしょう。
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