2023-05-22 (Mon)
11:02
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快楽と苦悩の相反する思い
正義中毒にかかって他人を糾弾して快感を覚えている人でも、自分のほうが本当は間違っているのではないか、自分の正義に反する相手にバカという言葉をぶつける自分自身は正しくないのではないか、など矛盾した感情を抱くことがあるかもしれません。
これも脳の機能の一部になります。
他者を攻撃することによって脳も何らかのネガティブなフィードバックを受けることがあります。
ここで言うネガティブなフィードバックとは、怒りや攻撃性を誘発するホルモンの分泌を抑制することです。
もしも同じ状況でもポジティブなフィードバックを受けるのであれば、お互いに制御が利かずそこら中で乱闘や戦争が起きてしまうのではないでしょうか。
こうしたネガティブなフィードバックの機能が昔から人間に備わっていたのか、後から備わったのかは分かりません。
一つの有力な仮説として考えられるんは、一人の個人の中には多様な、時には矛盾するような価値観が共存することが、環境の急激な変化や新しい価値観に一世代でも対応ができるという可能性を保持する基盤になる、という解釈です。
動的平衡という言い方で表現されることもありますが、こうすることによって遺伝的な資質頼らなくても環境の変化に合わせた生存戦略の速やかな変更ができるようになります。
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