2023-05-08 (Mon)
10:33
✎
過剰なタンパク質が腸内環境を悪化させるかも
日々トレーニングに励んでいる人たちは、高タンパク質食を意識しているかと思います。
中でもアスリートやボディビルダーは高タンパク質食を好んで食べています。
ボディビルダーとマラソンランナーの腸内を比較するとボディビルダーは短鎖脂肪酸の生成に関わる腸内細菌が著しく少ないようです。
この理由として考えられるのが、ボディビルダーの食事は超高タンパク質で低脂肪、食物繊維の摂取量が少ない傾向があるからです。
人によっては低炭水化物食の人もいるかと思います。
食物繊維は、腸内環境を整えてくれるので、摂取量が少ないと腸に悪影響を及ぼします。
では、高タンパク質食を続けると腸内に何かしらの影響があるのでしょうか。
特に減量中は、炭水化物を減らす傾向があるのでそれに応じて食物繊維の摂取量も減りやすいと言えます。
減量時のボディビルダーの食事内容を見ると腸内環境が乱れることが予想できるのですが、実際はどうなのでしょうか。
摂取したタンパク質が体内でアミン酸に分解される際に副産物としてアンモニアが作られます。
アンモニアは、身体にとって有害でありこれが腸内の内皮にダメージを与えて、悪玉菌が作り出す有害な副産物が腸の外に漏れ出す可能性が高まってしまいます。
漏れ出した有害な物質が血液中に溶け込んでしまうと身体のあちこちに炎症が起き始めてしまいます。
このような全身性の炎症は、様々な病気の原因になることもあります。
では、ボディビルダーの身体にこのようなことが起こっているのでしょうか。
研究によると、最悪の事態になるのは、かなりの量のタンパク質を摂取した場合に限られるようです。
常識を超えて大量のタンパク質を摂らない限り問題はないと言えますが、長期に渡って高タンパク質食をし続けた場合に何かしらの問題が出る可能性がないわけでもないので注意は必要かと思います。
高タンパク質食が腎臓の機能を低下させると言われていたりもしますが、これは今では否定されているようです。
腎機能が低下している人は、タンパク質の制限があります。
健康な人であれば、あまりにも常識の範囲を超えて大量に摂らなければ問題ないのではないでしょうか。
では、必要量を超えるほどのタンパク質は一体どれくらいなのでしょうか。
タンパク質は大量に摂れば摂るほど筋肉がつくわけではありません。
必要量を超えて摂っても無駄になってしまいます。
タンパク質の摂取量は、体重1kgあたり2gまでです。
それ以上に摂取しても体内のタンパク質合成率自体が頭落ちになってしまうことが研究で分かっています。
もちろん、個人差はあるかと思いますが2gを上限の目安にすると良いのではないでしょうか。
続きはこちら
↓↓↓
- 関連記事
-
- アーユルヴェーダとは?3つのドーシャで自分をチェックしてみよう
- 副腎ケアの基本「副腎の仕事を減らす」「副腎をタフにする」小麦より米、乳製品より植物性食品を選ぼう
- トレーニング後のタンパク質摂取はゴールデンタイムよりもトレーニング後24時間が重要!
- ストレッチの種類3つと筋腱複合体の特性について、弾性と粘性
- 横並びの感染対策はナンセンス!自ら考えて実行できる機会を中高生に与えよう
- 薬の専門家が薬を決められない日本、個性も病気にさせられているのかも!?
- 筋肉の構造は役割によって違う、スピードの平行筋、力の羽状筋、マクロ視点
- パフォーマンスを高める高地・低酸素トレーニングについて、肺や筋肉で酸素を使う能力が向上する
- 筋力は関節角度によって大きく変わる!大きな筋力を発揮するには姿勢が大事
- インスリン抵抗性は脂肪細胞の貯蔵が限界になると生じる、脂肪の貯蔵力で血糖値は決まる!?
- カノーラ油は寿命を縮めるかもしれない、解明されていない微量成分が危険かも
- 筋力トレーニングは睡眠の質やメンタルを改善させる効果が期待できる
- 海馬は記憶を司る器官、アクティブに保ち機能低下を防ごう
- スポーツ障害の多くは使い過ぎ、適切に休養を取り普段から身体の使い方を意識しよう
- 筋力トレーニングの動作速度は8秒以内が良いのかも、動作スピードと筋肥大
スポンサーリンク
↻2023-05-08