2023-03-30 (Thu)
09:07
✎
コラーゲンに美容効果はあるのか?
「コラーゲンは美容に良い」などの謳い文句をよく見たり聞いたりするかと思います。
美容目的でコラーゲンを積極的に摂取している女性も多いのではないでしょうか。
果たして、本当にコラーゲンで美容効果が期待できるのでしょうか。
結論から言うとコラーゲンに美容効果は期待できません。
コラーゲンを食べると皮膚にハリが出ると思われがちですが、コラーゲンを食べたからと言って体内でそのまま皮膚に使われるわけではありません。
コラーゲンはタンパク質の一種でとても大きな分子です。
タンパク質は、食べると胃腸の働きでバラバラに分解されてから吸収されます。
バラバラになって吸収された断片は、タンパク質の材料に使われたり身体のエネルギー源になったりします。
なので摂取したコラーゲンが人体で再びコラーゲンとして利用される保証はありません。
近年では、低分子コラーゲンというのも発売されています。
低分子なので吸収されやすくなっています。
しかし、吸収されやすくなるからといってコラーゲンを作る細胞まで届いて、都合よく肌のコラーゲンの原料として使われる保証はありません。
コラーゲンを摂取しても美容効果があるとは言えないのです。
肌に塗るコラーゲンもありますが、塗ることに効果があるのであれば保湿です。
保湿効果ならヒアルロン酸のほうが高いでしょう。
乳酸菌は生きて腸まで届くの?
ヨーグルトやチーズなどの発酵食品には、乳酸菌が多く含まれています。
乳酸菌とは、乳酸を多量に作る細菌の総称になります。
乳酸菌製品では、生きて腸まで届くなど記載されたものもありますが、果たして本当なのでしょうか。
胃では、多くの食べ物が胃酸と消化酵素によって分解されます。
乳酸菌も例外ではありません。
実際に摂取した乳酸菌がどの程度生き残っているのかは実際に人間で調べてみないと分かりません。
人間で調べることが難しいので、実際に生きて腸まで届くのかどうかはよく分かっていません。
小腸までたどり着いた乳酸菌は、体内に取り込まれ異物を排除する免疫系が過剰に反応するアレルギー反応を抑える働きをしてくれると考えられています。
その先の大腸には1000種類、1000兆個にもおよぶ腸内細菌がいます。
摂取した乳酸菌は、大腸を1~2日かけて通過します。
摂取した乳酸菌が大腸に定着をすることは、ほとんどないとされています。
しかし、乳酸菌が腸内細菌の一種ビフィズス菌を増やすというデータがあります。
間接的に便秘や下痢などを改善する効果はあるとされています。
また、摂取した乳酸菌は乳酸や酪酸を作ります。
これらの物質が腸の神経細胞に働きかけて腸の筋肉を動かして排便を促しているかもしれないと考えられているようです。
乳酸菌を摂取して何らかの効果を期待したいのなら常に腸を乳酸菌が通過するように毎日摂り続ける必要があります。
続きはこちら
↓↓↓
- 関連記事
-
- トレーニング後のタンパク質摂取はゴールデンタイムよりもトレーニング後24時間が重要!
- タバタトレーニングは4分間の短時間運動で長時間運動の効果を得ることもできる
- 13種類のビタミンについて理解しよう!水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの働き
- 乳酸は疲労をするような運動をした結果としてできる、乳酸性作業閾値(LT)乳酸が一気に増えるポイント
- 農薬残留基準値は勝手に変更される、そもそもデータは信用できるのか
- アスリートにとっても腸内環境は重要!腸は筋発達にも関係がある
- 女性に期待できる8つの筋力トレーニング効果!
- 「楽なトレーニングでは強くなれない」は根性論ではなく生理学的に正しい
- 減塩は意味なし?禁煙・禁酒は倫理的に問題がある
- トレーニング豆知識8つ、筋力トレーニングの疑問
- 筋肉を強くする力学的刺激を高めるには?バリスティックトレーニングは瞬間的に大きな力を発揮する
- 薬に頼らず病気にならないような生活を送ることが大事!過度の除菌・殺菌は逆効果かも!?薬は自律神経を乱す
- 肝臓の負担を減らすシンプルな生活で副腎をケアしよう!お酒だけではない肝臓の負担
- トレーニングを期分けして刺激を変えるピリオダイゼーション、短期も長期も考えは同じ
- 糖尿病の原因は脂質かもしれない、特定保健指導で糖尿病は悪化
スポンサーリンク
↻2023-03-30