Top Page › 心理学 › 他人を許せない心理 › 誰かを叩けば叩くほど気持ちがよくなる正義中毒
2023-02-05 (Sun) 13:14

誰かを叩けば叩くほど気持ちがよくなる正義中毒

正義中毒の快楽
人は、自分が所属している集団以外を受けいられずに攻撃をするようにできています。

その為に重要な役割を果たしている神経伝達物質のうちの一つがドーパミンです。

私たちが正義の中毒になる時、脳内でドーパミンが分泌されています。

ドーパミンは、快楽や意欲などを司っている神経伝達物質です。

簡単に言えば、ドーパミンによって気持ちが良い状態を作り出しているのです。

自分が所属している集団を守る為に他の集団を叩く行為は正義であり、社会性を保つ為に必要な行為と認知されます。

攻撃をすればするほどドーパミンが分泌されて快楽を得ることができるのでやめることができなくなってしまうのです。

自分たちの正義の基準にそぐわない人を正義を壊す悪人として叩く行為に快楽が生まれるようになっているわけです。

「自分はそんな愚かな行為なんてしないから無縁だ」と考える人も多いことでしょう。

ですが、本当にそうでしょうか。

例えば、テレビを見ていたらどこかのある親が自分の子供を虐待しているようなニュースが流れていたとします。

食べ物を与えない、暴言を浴びせる、殴る、放置する、その様子を動画で撮影をする、そして傷つき命を落とす子供

こららはとても酷い話しで信じられない事件です。

マスコミはこれを連日詳細を報じます。

この親は他にもこんな酷いことをしていた、周囲からこんな証言が得られた、子供がSOSを出していたのに行政はなぜ助けることができなかったのか。

こんな人間に親の資格はあるのか、地域、学校、児童相談所は一体何をしていたのか。

このような時、あなたは何を思うでしょうか。

こうしたできごととは全く無関係な一人の視聴者としての私たちは、無関係なゆえに絶対的な正義を確保している立場にいます。

自分はこんな虐待はしないと思っていることでしょう

そして、正義の基準からはみ出して注目を浴びてしまっている人に対して、いくら攻撃を加えても自分に火の粉がふりかかることはありません。

酷い奴だ!許せない!こんな奴は酷い目に遭わせるべきだ!社会から排除されるべきだ!と内心つぶやきながら、テレビやネットのニュースを見るのではないでしょうか。

自分には直接関係ないのに情報をさらに求めてたり、SNSに過激に意見を書き込んだりするのは、正義中毒と言えるのです。

この時人は、誰かを叩けば叩くほど気持ちが良くなり、その行為をやめられなくなっているのです。

あなたはどうでしょうか。

関連記事

スポンサーリンク

2023-02-05

Comments







非公開コメント