2023-01-26 (Thu)
10:00
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遺伝子と支持政党
アメリカの民主党支持者と共和党支持者の間では、ドーパミンD2受容体のある多型の割合に有意な違いがある、と言うデータがあるようです。
データの分析を要約すると民主党支持者=リベラルに親和性を持つか、共和党支持者=保守に親和性を持つかには生まれつきの遺伝的な素質が関与している、と言うことです。
もちろんこれは絶対ではありません。
統計的な有意差があるのでその傾向があるのではないか、と言うことです。
政治的にどちらの政党を支持するかでリベラル脳と保守脳の違いが見いだせると言っても民主党支持者が全員リベラル脳で共和党支持者は全員保守脳と言うことではありません。
しかし、もしも何の知識も経験もない状態でリベラル脳の集団と保守脳の集団に民主党の情報と共和党の情報を平等に与えるようにすれば、リベラル脳は民主党を保守脳は共和党を選ぶ比率が高くなるだろう、と言うことです。
これは元からラリベラル脳を持って生まれるか、保守脳を持って生まれるかによってどちらの党の考え方や政策に親和性を持ちやすいかがある程度決まっているのです。
リベラル脳に共和党の考え方や政策、保守脳に民主党の考え方や政策が全く響かないわけではありません。
あくまで親和性の高低があり、その傾向があると言うことです。
この研修は非常に興味深いです。
元々リベラル脳を持っていた人が素直に民主党の政治家になった場合と、本来は保守脳を持っていたにも関わらず後天的に触れた情報が民主党を支持する方向に偏ったなどで民主党で政治家を担っている人がいるとすれば、彼らの間で党内争い、対立が起こっても何の不思議ではないでしょう。
また、脳も加齢によって変化していくのでリベラル脳のリベラルさも実はどんどん失われていくことになります。
これも個人差があるので内部対立の理由になり得ることでしょう。
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