2022-11-26 (Sat)
10:28
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日本人の特性が変わるまで1000年以上かかる
日本人の特性は、社会性が高いことであり全体的主義的な思想を持っています。
今は、グローバル時代でありインターネットで情報もお金も動く時代です。
日本人は、独自の文化、国民性を築いてきたと言えます。
ですが、日本人も近い将来、性質や行動が他国の人たちにょうに変わったり、社会性が低くなる方向、正義中毒の人が減ったり、社会的排除が起こりにくくなる方向に変化をしていくのではないでしょうか。
日本が現在のようなペースで変わっていくと考えると、それにはどのくらいの時間が必要になるのでしょうか。
このことは、現在の日本人がどのくらいかかって今の姿になったのかを考えることで計算をすることができます。
現在の遺伝子多型の割合から、数学社会学的に次のように計算をすることができます。
同一の遺伝子座に属しながら突然変異などを原因としてDNA塩基配列が変わってしまった遺伝子を対立遺伝子と言います。
対立遺伝子が1種類だった場合で、どちらも最初は均等に存在したと仮定すると片方が0になるまで1000年かかる計算になるようです。
例えば、Aの方が環境に適していた場合、Bが消滅するまで1000年かかると言うことです。
1000年が人類史の中で長いのか短いのかと考えるかは、あくまで捉え方次第になるでしょう。
しかし、1000年前の平安時代、あるいは800年前の鎌倉時代、300年前の江戸時代と現代では、産業構造も移動の方法もコミュニケーションの手段も大きく変わっています。
その一方で、防災はテクノロジーによって向上したとは言え、天災の多さ、深刻さは今も昔も変わることはないのではないでしょうか。
つまり、私たちが生きる世界は、ものすごく変化したにも関わらず、身体の中は昔の環境に適応させてきた遺伝子を未だに引きずって生きていることになると言えます。
1000年前は賢かったことが、今では愚かになっているとしても遺伝子的には全く不思議ではないのです。
日本に住めば日本人になる
日本人の遺伝子を一切持たない外国人が日本に来て、この社会で生きていく場合、将来彼らはどうなっていくのでしょうか。
もちろん、一世代では変わることはないかと思います。
ですが、その人が持つ遺伝子や人種的な面よりも環境要因の方が強く、日本に住んで数世代を経る頃には、やがて日本人的になっていくのではないでしょうか。
外国人が日本にやってきて、日本における社会性の高さによるメリット、デメリットの振るいに淘汰され、自然災害の恐ろしさと、そこから回復する為の方法を学ぶでしょう。
そして、自己を最適化させる為なら、自分の意見を言うよりも腹の中を見せずに微笑んで、上位の意見、全体的に醸成される雰囲気から大きく外れないで生きていく方がメリットが大きいと感じるのではないでしょうか。
それが自分に合わないのであれば、日本を出ていくこともできます。
環境要因は、やはり無視はできないでしょう。
環境要因を変えることは容易ではないので、日本人の根本的な考え方が大きく変わることはなかなかなさそうです。
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