2022-10-27 (Thu)
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学校では天才児は排除される日本
社会性の高い日本では、教育現場においてはみ出し者は排除しやすい傾向があります。
集団の維持、社会を壊さないことの大切さを教えることは、日本の教育現場でも極めて重要な原則として行われています。
クラスや学校という集団を維持して社会のルールを壊してはいけないと言う暗黙の課題に能力を発揮する子供が、教師に評価されて、褒められる仕組みになっています。
学校のクラスにおとなしく従順で、そこそこ優秀な子供、いわゆる優等生タイプと天才的な頭脳やある分野に突出した才能を持っているけど、学級崩壊をさせてしまうような子供がいたとしたら、どちらが好感を持てるでしょうか。
おそらくほぼ100%で、前者のおとなしく従順な子供ではないでしょうか。
例え、天才的な後者が前者よりもいい成績を収めたとしても厚遇されることは、なかなかないのではないでしょうか。
確かに、学級の秩序を保つことに意味があると思います。
ですが、そのことばかり重視してしまい、集団を壊してしまう天才的な存在の子供を排除されてしまうようなことがあって良いのでしょうか。
これは、結果的に大きな損失になってしまうでしょう。
出る杭は打たれ、はみ出し者として排除されるだけで、その天才性が気付かれないままになってしまうことにもなります。
大人たちが上手くフォローすれば、何かの分野で革新をもたらすような才能が開花するかもしれないのです。
なのに日本の社会性とマッチしていないということだけで、排除されてしまうのであれば日本社会全体の大きな損失になってしまいます。
教育の段階で何かしらのセーフティーネットがあればいいのですが、現状の日本ではなかなか難しいかもしれません。
日本では、こうした子供たちは生きづらさを10年以上感じながら成長していくことになります。
運がよく自分を理解してくれる人に出会うか、それか海外に出るしかない限り救われることはないでしょう。
これは社会性を重視し過ぎる弊害であり損失と言えます。
出る杭は打たれる、はみ出し者は排除される、それが日本と言う国であり日本人の特性なのです。
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