2022-10-05 (Wed)
13:28
✎
あなたも正義中毒になってしまうかも
度々起こる炎上騒ぎを冷めた目で見ている人も多いかと思います。
しかし、脳に備わっている仕組みである以上誰でも正義の中毒になってしまう可能性があります。
また、自分自身がそうならないとしても正義中毒者のターゲットになってしまうこともあります。
何気なくアップしたSNSの投稿写真に見ず知らずの人からケチをつけられ「不謹慎だ」「間違っている」などと叩かれてしまうことはよくあることでしょう。
人は、正義中毒になってしまうと「自分と異なるもの全て悪」と考えてしまうのです。
自分と違う考えを持っている人や理解できない言動をする人に「バカなやつ」と言うレッテル貼りをしてきます。
そして、どう攻撃するか、最大級のダメージを与えるにはどんな言葉をぶつければ良いかばかり考えるようになります。
どちらの言い分が正しいかはさておき、お互い自分を正義と確信して攻撃を始めてしまうと解決の糸口を見出すことが非常に困難になってしまいます。
それどころか、お互い攻撃し合う状況になること自体がイベントとして楽しんでいるようにさえ思えてしまいます。
これでは、問題を解決しようとはしないでしょう。
これは「問題を解決しよう」「既存の知識と経験だけに頼らないで新しい知見を得よう」「新たな答えを見出そう」などするよりも、その場で自分の正義に酔い、相手を一方的にけなすことに満足感を覚えている状態です。
人を許せない自分を許せないと苦しんでいる人もいる
多くの人は、元々怒りっぽいわけでもなく、誰にも攻撃を仕掛けてくるわけでもありません。
普段はごくごく常識的な穏やかな態度を保てているのに、ある話題、ある状況になると豹変してしまうのです。
例えば、ある野球チームを応援している人は許せない、歴史の話になると自分の説と異なる説を唱える相手を見逃せない、などです。
近年で分かりやすいのはコロナやワクチンの話でしょう。
コロナやワクチンの話になると自分の説と異なる説を唱える相手を許せない
マスクをしてない人を許せない
これも正義中毒になっている状態です。
また、実際に人と接するリアルの世界では我慢ができるのに、SNSなどネットの世界では攻撃的になってしまうケースはよくあることです。
ネットなど匿名性がある状態においては人は、攻撃性が増すことが分かっています。
と言うよりもネットが普及したせいで正義中毒を顕在化させてより強めてしまっているのではないでしょうか。
その一方で自分の正義を主張する快感を知りながらも、相手を罵ってしまう自分、相手を許せない自分を許せないと感じてしまうこともあります。
散々相手をけなしておきながら後で自己嫌悪に陥ってしまう感覚です。
人を許せないことが苦しい、そんな自分を許せないと感じている人は一定数存在して苦しんでいる人もいるのです。
- 関連記事
-
- どんな人でも脳機能は加齢によって衰えていく
- リベラルが保守に勝つことはできない!?リベラルと保守の対立は脳が引き起こす
- 日本人は議論ができない、否定するだけで議論になっていない
- 集団の正義をかざし共通の敵を作り集団は巨大化
- 日本は優秀な愚かな国かもしれない
- あえて不安定で過酷な環境に身を置く
- 脳の成人年齢は30歳前後、どうキープしていくかが重要
- 社会心理学「ステレオタイプ脅威」
- 遺伝子で支持政党が決まっているのかもしれない
- SNSが見えなかった争いを可視化した
- 服従の心理を証明したアイヒマン実験
- 学校では従順な優等生が優遇される日本、天才児は排除される
- 日本人の特性が変わるまで1000年、外国人も日本に住めば日本人になる
- 正しさは関係ない!仲間内の正義を優先する人々
- 普段と違うことを体験することが脳の老化を防ぐ
スポンサーリンク
↻2022-10-05