2022-09-11 (Sun)
10:09
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ネオニコが検出されやすい野菜
農薬ネオニコはどんな農作物から検出されているのでしょうか。
日本には、アメリカのように農作物ごとに残留値を大規模に検査したデータは少ないです。
なので「最も汚染された農作物」「最も汚染されていない農作物」もありません。
正確には、検査データはあることはあります。
ですが、対象の農作物が年度によって変わっていますし検体数が1~36とバラバラなので比較するのが困難な状態なのです。
また、残留基準値を超過したかのデータもありましたが、もともとの基準値が緩いので参考にはならないと言えます。
ですので大雑把になってしまいますが、ネオニコが検出されやすい農作物について紹介をします。
農水省の検査では、小松菜、ニンジン、ニラを除いて残留基準値を超える農作物はありませんでした。
17年度の調査で多い順にあげると、ブドウ、ナス、ネギ、ホウレン草、水菜などがあります。
中でもブドウ、ホウレン草はアメリカでも残留農薬が多い農作物にリストアップされています。
また、18年度では日本ナシ、小松菜、ピーマン、ニラ、春菊が多く、少ないのはブロッコリー、ニンジン、大豆です。
農水省は、「定量限界を超えているからと言って農薬が多い危険な野菜と考えるのは間違いです。」と言っています。
ですが、それは急性中毒を中心とした考え方です。
発達神経毒性などについては、安全とされている量でも影響が出ているので安全とは言えないでしょう。
自治体の調査では、大根、玉ねぎ、里芋など土の中で育つ野菜は使用される農薬は少ないのか、定量限界以上の検出数は少ないようです。
では、なぜ根菜類などでは少ないのでしょうか。
ある県の慣行栽培で許された農薬使用回数の上限は、ブドウ(25回)、ナス(59回)、白ネギ(23回)、ホウレン草(12回)、水菜(8回)です。
根菜類などは、玉ねぎ(9回)、大根(10回)、里芋(8回)、ゴボウ(8回)、ニンジン(9回)と比較的少ないです。
水菜を除けば農薬の使用回数が影響をしているのではないかと考えることができます。
ただし、自治体の調査は検査する農作物の種類が少なく、イチゴもお茶も含まれていませんのであくまで参考程度になります。
東京都の調査によるとネオニコが検出されているのは、2016年度ではきゅうり、トマト、ホウレン草、17年度ではニラ、チヂミナ、きゅうり、レタスなどです。
毎年検査対象の野菜が違うので一概に言えませんが、季節をまたいでハウス栽培する野菜や果物は検出率が高いようです。
これはどうしても農薬を使わざるを得ないからではないでしょうか。
反対に検出されなかったものは、16年度がアスパラガス、ブロッコリー、ニンジン、レンコン、17年度はカボチャ、キャベツ、サツマイモ、玉ねぎ、ニガウリ、ニンジン、ピーマンでした。
ですが、検体数が1~10と非常に少なく、これも参考程度にしかならないので今後も検出されないとは言えません。
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