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2020-05-17 (Sun) 13:48

立位姿勢を中心とした評価法

可動~安定 各関節の関連性から考える

胸椎→可動性

肩甲骨→安定性

体幹部→安定性

股関節→可動性

膝関節→安定性(横の動きに弱い)

足関節→可動性

(可動が悪いと膝~股関節~頚まで負担が増える)

この連鎖を基本とし崩さない



筋と張力の関係

→筋肉には効率的に力が発揮できる最適な長さがある

 

矢状面における骨盤の安定性に関与する筋群

(A)骨盤前傾:腸腰筋、大腿四頭筋、大腿筋膜張筋、縫工筋、脊柱起立筋など

(B)骨盤後傾:腹横筋、腹直筋、ハムストリングスなど

→良い姿勢を取れることが重要



良い姿勢とは?

~ニュートラルポジション~

・力学定義は「静姿勢において、頭部、体幹、四肢の体節の各重心を統合した重心線が支持基底面(2足で起立した時には両足底とその間の部分を合計した面積)の中に落ちている事」 

・運動生理学的には「エネルギー消費量が少ない事が良く、最小の筋活動による姿勢であり経済効率が良い」



ニュートラルポジション

骨盤、脊柱が骨格上最も理想的な位置にあり、身体の歪みがなく自然なバランスが

とれた状態でインナーユニットが最も働きやすくアウターユニットはリラックスしやすいポジション

・左右のASISと恥骨を結んだ三角ラインを床と平行にして軽く膝を立てて床に寝る。

・坐骨結節―膝関節中央―第二中足骨が真っ直ぐに保つ。

・腰椎部に手の平一枚分の隙間を作る。

・第十肋骨は背面が床に軽く触れた状態を作る。

・胸椎3番までが床に軽く触れている状態を作る。

ASISと第十肋骨弓を結んだラインを床と平行に

・眉間と上唇を結んだラインを床と平行に

・正確には、この腹腔内圧を高めたドローインを保ちながらこの姿勢を

とれるようにしていきます。



体幹部の教育/強化の重要性

骨盤を含めた体幹部をしっかりと安定させる。

           ↓

・本来ダイナミックに動くべき球関節を中心とした関節が動く→代償動作が出ない

 

具体的なアプローチは?

→ドローインテクニックが必須


キーワードは閉鎖力

 

閉鎖力とは

→関節の安定性を高めるために筋力や外力によって生まれる安定性

 

・インナーユニットの教育を行い閉鎖力を意識した体幹部の安定を図る

(腰椎、股関節を含んだ骨盤帯)

 

体幹の安定性を高めるアウターユニット

後方を斜めに走る系

・広背筋、大殿筋、介在部の胸背筋膜

・広背筋と反対側の大殿筋が共同して仙腸関節の閉鎖力を高め安定性を作り出す

・動作の例

ゴルフのスイング動作や野球の打撃、投球動作などの全ての回旋動作

 

深部を縦に走る系

・脊柱起立筋、胸背筋膜の深部、仙結節靭帯、大腿二頭筋

・胸背筋膜の張力を増加させ仙注関節の圧迫促進

・仙骨のうなずき運動(仙骨岬が前方に動いて骨盤内に入り込む動き)をコントロール

 

前部を斜めに走る系

・外腹斜筋、対側の内腹斜筋、対側の内転筋群、介在部の前腹部筋膜が関与

・この腹斜筋群は動きを起こす初期において主だって活動する筋と考えられている

⇔腹横筋との相関性

 

外側系

・中殿筋、小殿筋、体側の大腿の内転筋によって構成

・脊柱に関する閉鎖力には直接関わらないが立位や歩行時の骨盤帯の機能に重要



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2020-05-17

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