2022-09-01 (Thu)
08:40
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ストレングスとレジリエンス
ポジティブ認知行動療法では、ポジティブな感情をもてる心のありかたに注目をします。
鍵となるのは、ストレングスとレジリエンスです。
ストレングスとは、辛い状況を乗り越える為の強さです。
粘り強さ、謙虚さ、好奇心など心に備わった強みです。
マインドフルな状態とともに、ストレングスを強化すると困難な状況においても心が折れにくくなります。
この適応力、回復力がレジリエンスになります。
ストレングスとレジリエンスを身に付けることができると、心の平穏を保ちポジティブな感情を今まで以上に感じられるようになります。
自分にはストレングスなんてないと考える人もいるかと思います。
ですが、自分の弱さに気づき、人に助けを求めることができればそれも大きな強みとなります。
心に新たなビジョンを描こう
認知を変えて辛い気分がなくなった時に何か望むことはありますか。
現状での変化と今後の希望を明確にすることがポジティブ認知行動療法の最初に行うことです。
これは非適応的スキーマを見つける下向き矢印法とは逆に希望に向かって進む上向き矢印法を使っていきます。
自動思考や行動パターン、スキーマの修正によって生じた変化を一番下に書きます。
その変化が意味するものを自問して今後への希望を見出す方法になります。
この先、どんな自分になりたいかを思い描きながら取り組んでみましょう。
負の原因ではなく、プラスの結果を導き出そう
一番下に現状での肯定的な変化を書きます。
それは何を意味するのかを繰り返し問いていき自分にとっての最高の結果を見つけていきます。
例)
最高の結果
私は一人ではないと実感しながら、豊かな人間関係の中で生きていける
↑↑↑
それは何を意味するのか
↑↑↑
助けたり助けられたりしながら信頼関係を築ける
↑↑↑
それは何を意味するのか
↑↑↑
自分への信頼感、他者への信頼感が少しずつでも増やしていく
↑↑↑
それは何を意味するのか
↑↑↑
今の変化
失敗におびえずに自分から行動を起こさせるようになってきた
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