2022-08-24 (Wed)
09:01
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ゆっくりと眺めて香りをかいでから口に
私たちは日常の様々な場面で自動操縦される機械のように振る舞っていることがあります。
言わば次に浮かぶ思考に追い立てられながら手足を動かしている状態です。
これは食事をする時も同じです。
目の前の料理をただ口に入れて噛んで飲み込むことに慣れているのです。
食事も一口一口を味わう体験ではなく、作業としての行為と言えます。
食べると言う営みを味わう体験として、りんごのエクササイズに挑戦をしてみましょう。
初めて見る食材のようにりんごを眺めて香りをかいで、口にする方法です。
食べる営みも今、ここでの貴重な体験になります。
「今ここ」にある喜びを感じてみよう
りんごエクササイズを行うと、今ここに意識が向いていないマインドレスの状態と、一瞬一瞬を全身で味わい、体験するマインドフルの状態の違いが分かるようになります。
同じ感覚で、日常の営みをマインドフルに感じてみましょう。
自分の体験に深く集中すれば、お茶を飲んだり、シャワーを浴びたりと言う全ての瞬間がマインドフルになります。
暖かい料理は、最初の一口だけでもマインドフルを感じてみましょう。
いつもの味噌汁やご飯もじっくりと香りをかいで眺めてから口に入れると豊かな体験をもたらしてくれます。
このような時間を毎日作るだけで、思考との関わり方に変化が起きてきます。
自分を動かす強力な存在ではなく、ただそこにあるものとして思考と距離を置くことができるようになります。
りんごエクササイズ
りんごエクササイズとは、初めて見るもののように1個のりんごを手にとって味わうエクササイズです。
今この瞬間、自分がりんごを食べている体験だけに意識を向けます。
りんごを観察する
りんごを手に乗せて形、色、ツヤなどをじっくりと観察します。
手の感覚も注意を向けて、鼻で香りも十分に感じます。
一口かじる
口元に持っていき、皮ごと一口かじります。
ゆっくりと噛んで、口の中に広がる果汁や歯や舌にふれる感触を感じ取ります。
20~30回、噛んで飲み込む
十分に噛んで口の中での変化を感じ取りましょう。
食道に落ちていく瞬間も身体に生じる変化を深く観察しましょう。
また、レーズンを使ったエクササイズも有名です。
1粒のレーズンを細かなシワまで観察し、口の中で転がして噛み味の変化を感じてから飲み込みます。
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