2022-08-19 (Fri)
10:48
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将来への不安、後悔に囚われないように
認知行動療法では、非適応的認知を適応的認知に変えて心が辛くなるのを防いでくれます。
マイナス思考、症状をなくす方法とも言えます。
これの発展形として人生の価値や喜びに焦点を当てて、よりよく生きることを目指す方法もあります。
それがマインドフルネス認知療法、ストレングスやレジリエンスなどで、今この瞬間の体験に価値を置く方法でありポジティブ認知行動療法になります。
まずは、マインドフルネス認知療法を毎日の生活に取り入れてみてはどうでしょうか。
あらゆる感情や思考に気づくことがその第一歩です。
自分の存在、体験と深く触れ合おう
辛い気分の多くは、未来や過去についての考えから生じるものです。
この先、起こりうることを考えては不安や恐怖を感じて、過去を思い出しては後悔や怒りを募らせています。
今現在、存在しないものに心が囚われた状態なのです。
これに対して、マインドフルネス認知療法では、一瞬一瞬の体験にこそ価値があると考えます。
生き生きとした感情や感覚、知恵や活力の源となるのは、今この瞬間だけだからです。
一瞬一瞬の体験が人生の豊かさの源になるのです。
これは仏教における瞑想の核となる考え方になります。
まずは、瞑想で今、この瞬間だけに意識を向ける練習をしてみましょう。
マインドフルネスの概念を心の治療法として体系化したのは、アメリカの精神科医のジョン・カバット・ジン博士です。
現在は疾患を問わず世界中で普及しています。
案外難しい、ただ存在する
全ての行動を止めて、ただ存在することが瞑想の本質です。
観察者として今この瞬間、自分に何が起こっているかに目を向けていきます。
床に座ってただ呼吸をするだけでいいです。
どんな思考が浮かんでも構わないので、その思考をただ眺めて呼吸に注意を向けます。
呼吸に伴う身体感覚も微細に感じられるようになってくるでしょう。
ポイント
・感情や思考が浮かんでもいい、それに気づきただ眺める
・呼吸法に囚われずに、あるがままに呼吸をする
・深い洞察やリラックス効果を求めない
瞑想は本来、宗教的な洞察や啓示を目的としたものではありません。
思考の渦から解放されて自分自身の存在の豊かさと深く触れ合うことが本質なのです。
最初は5分だけでも構いません。
慣れてきたら10~20分程度試してみましょう。
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