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2022-08-13 (Sat) 13:59

セリフを書き出して次回に活かしていこう

状況を書き出せば一目で分かる、なぜ険悪になるのか
怒りの問題を解決するには、怒りを招いた認知を明らかにするのが一番良いです。

この1週間で怒りを感じたり、それによって人と衝突した場面を思い出してみましょう。

まずは状況を書き出してみましょう。

次に相手のどのような言葉が怒りの引き金になったのか、あなたはそれに対してどう反応したかを書いていきます。

そのやり取りの結果、状況や関係がどうなってしまったのかも客観的に記録をしていきましょう。

自己防衛的な態度をとったところで状況を悪化させていないかを検証するのが目的になります。

怒りを感じた場面を冷静に振り返ってみてください。

共感、尊重、アサーションを活用
やりとりを繰り返していると自分の言動のどこに問題があったかが理解できてきます。

関係がぎくしゃくしたのは、必然の結果なのです。

それが見えてきたら、どのような態度をとるべきだったのかを考えます。

良いコミュニケーションの基本要素は「共感」「尊重」「アサーション(適切な自己主張)」です。

これらを意識し、今までと違う言い方を考えてみましょう。

何も自分の考えを100%抑える必要はありません。

相手の考えを尊重して共感を示しながら自分の思いを伝えることが大切です。

「私は」を主語に話すことも大切ですが、「私はあなたのこう言う言い方で傷ついた」と言う言い方はNGです。

主語が私でも責任を相手に押し付けているからです。

怒りに囚われた場面を振り返ってみましょう
この1週間で怒りを強く感じた場面を振り返ってみましょう。

言葉で書き出すことで怒りと関係悪化の原因が明確になり、よりよい対応を考えることに繋がります。

例)
状況
昨日23時、夫が仕事関係の人とお酒を飲み、上機嫌で帰ってきた。
私は子供を寝かしつけて、自分の仕事をしていたが夫の帰宅で子供が目を覚ました。

相手のセリフ
ごめん、取引先の人に急に誘われて、駅前でドーナツ買ってきたけど食べる?

私のセリフ
こんな時間まで連絡もしないで何?
やっと寝かしつけた子供まで起こして信じられない。
しかも、こんな時間にドーナツなんて食べるわけないでしょ。
↓↓↓
結果
悪かったと思うから、せめてお土産を買ってきたのに何だよ。
もういいわ。風呂入って寝る。
その後、一言も口をきかなかった。
↓↓↓
より良い対応
それは大変だったね。ドーナツありがとう。
でも食事の支度もしてたし、今度からは途中で連絡をしてくれると助かるよ。


この例では、夫の帰宅を待つ間に様々な思考が巡り、怒りが増大している可能性があります。

自動思考を修正するのも効果的になります。

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2022-08-13

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