Top Page › 心理学 › 認知行動療法 › 私が正しいわけではない、相手には相手の真実がある
2022-08-10 (Wed) 08:38

私が正しいわけではない、相手には相手の真実がある

怒りが強いと辛くなる
支配・服従関係において、支配側に身を置く人も辛さを感じている点では同じです。

強い自己主張、攻撃的な態度で人を支配する人は、常に満足のいく結果を手にしているように見えます。

しかし心の中では、怒りに圧倒され、自分の行動を抑えられないことに苦しんでいるのです。

また、周囲の人間が自分との関わりを避けて孤独になってしまうことも大きな苦しみです。

では、なぜ怒りがわいてくるのでしょうか。

それは、自分の認知で他者の行動をジャッジしているからです。

自分の認知が真実だと信じ込み、周囲の人にもそれにそって行動をするように求めているのです。

正しさにばかりこだわってしまうと怒りが湧いてきます。

怒りっぽいのは性格のせいと思っている人も多いかもしれません。

もちろん生まれ持った基質もありますが、それだけではありません。

現実にそぐわない認知が怒りの原因にもなっています。

自分だけが正しいわけではない
人間関係は、法廷での争いとは異なります。

真実がいいとは限りませんし、むしろ人間関係を悪化させる火種となります。

真実は、それぞれの人の認知によって異なるからです。

怒りを抑えるには「相手には相手の真実がある」と言うことを理解することです。

たとえ自分と同じ考えが多数派だったとしても、相手の考えを踏みにじっていい理由にはなりません。

まずは、あなた自身の怒り指数がどのくらいか、チェックをしてみましょう。

怒りの強さだけでなく、怒りに囚われやすい認知をどの程度もっているかも知ることができます。

あなたの怒り指数はどのくらい?
下記の質問からあなたの怒りがどのくらい強く、怒りにとらわれやすい状態にあるかチェックしてみましょう。

1~4段階
1全く当てはまらない
2あまり当てはまらない
3当てはまる
4とてもよく当てはまる

STAXI 日本語版(一部抜粋)
あなたが今感じていることを答えてください。

・怒り狂っている
・イライラしている
・怒りを感じている
・誰かを怒鳴りつけたい
・何かを壊してしまいたい
・逆上している
・机をバンバンたたきたい
・誰かを殴りたい
・精魂尽きてしまった
・口汚くののしりたい

あなたが自分自身いついて感じていることについて答えてください。
・気が短い
・怒りっぽい
・せっかちである
・他人の間違いで自分が遅れたりすると腹を立てる
・よいことをしたのに認められないとイライラする
・すぐカッとなる
・怒ると意地悪なことを言う
・人の前で非難されたりすると怒りを感じる
・自分のしたいことができないと誰かをたたきたくなる
・よいことをしてもほめられないと腹が立つ

関連記事

スポンサーリンク

2022-08-10

Comments







非公開コメント