2022-08-07 (Sun)
08:27
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支配・服従の関係から抜け出す
非主張的な生き方を変えるにはスキーマ・フラッシュカードが役立ちます。
フラッシュカードとは、辛い感情が生じた時のスキーマモードに注目をして適応的なスキーマと行動を見つけるワークになります。
人間関係で辛いことがあった時に出来事と今の感情を書いてみましょう。
次にその原因に注目をします。
心を辛くしてしまうモードが強く出ていないかを観察をして書き出していきます。
「なぜ自分にこのようなスキーマが備わったのか」が理解できるとスキーマの修正に役立ちます。
スキーマを修正して対処法を見つけていきましょう。
人との関わりを増やして逃げない
原因を特定することができたら適応的スキーマとそれに基づく別の対処行動を見つけます。
いつも同じ対処行動を続ける限り支配・服従関係から抜け出すことができません。
スキーマに屈することなく自分の意志を伝えるにはどうすればいいかを考えていきます。
新しい行動を試すと適応的スキーマに確信を持つことができます。
人間関係を避けて遮断・防衛モードに陥りがちな人は逃げないようにして、人との関わりを少しずつでも増やしていくことが大切です。
古いスキーマに従わなくても人に傷つけられないことが実感して分かってくるかと思います。
幼少期の体験が強いトラウマになっている人は、一人で無理に取り組まないようにしましょう。
スキーマフラッシュカード
例)
感情
今の感情は?
不安
きっかけになった出来事は?
先輩からの仕事の指示で上司の指示とは食い違いがあった。
このままだと後で怒られるかもしれないが、何も言えずに分かりましたと受け取った。
モード
どのモードが原因?
脆弱なチャイルドモード
モードのもとになった体験は?
子供のころから「何度言ったらわかるの」と母によく叱られた。
恨んではいないが、いつも自分が間違っているような気がしてしまう。
いつものコーピング反応は?
従順・服従モード
認知
出来事をどう理解した?
先輩の間違いを指摘するなんて絶対に無理。
他の捉え方は?
あとで問題とならないように今確認をしたほうがいい。
間違いの指摘ではなくて相談と言う形なら失礼ではない。
行動
いつもならどう行動をする?
このまま黙っている。後で怒られたらひたすら謝る。
別の対処行動はない?
先日。課長からこう指摘をされたのですが今回はどうしましょうか?と先輩に聞いてみる。
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