2022-08-02 (Tue)
08:40
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回避モード
自分の思いを言えない人は、小さい頃から人に合わせるタイプだったとよく言います。
非主張的な態度には、幼少期に育まれた非適応的スキーマが関係していることが多いです。
人間関係で服従的な立場に置かれやすい人は、非適応的なコーピングモード(対処法モード)を強く持っている傾向があります。
幼少期の心理的な防衛方法がそのまま残っている状態です。
特に目立つのが回避もモードです。
スキーマに直面することを回避して自分を守ろうとするモードになります。
回避モードは、主張が苦手な人に出やすいです。
クールな振る舞いも回避の一つ
回避モードは、3つのパターンに分けることができます。
受け身の態度で衝突を避ける従順・服従モード
人の顔色をうかがい、相手が喜びそうなことばかり言います。
望まない行為でも好かれる為に受け入れます。
人からの拒絶を何よりも恐れて相手が望む行動をとります。
人にコントロールされる関係を自ら作り出すこともあります。
感情を遮断して他者との心理的関わりを避ける遮断・防衛モード
なるべく傷つかないように人との距離を置きます。
人の間に距離を置き、辛い思考や気分を感じないようにします。
周囲の人に思いを聞いてもらったり、助けを借りたりすることも苦手です。
あえて人嫌いな態度をとるようなこともします。
飲酒などの快楽行動で気をそらして感情を麻痺させる遮断・自己鎮静モード
お酒や食べ物、ゲームで感情を麻痺させます。
感情を締め出そうとするモードです。
暴飲暴食、ギャンブル、セックスなど心身を高揚させる行動に依存して心の辛さから目をそらします。
家に引きこもり、ゲームに没頭する人もいます。
また、仕事中毒も遮断・自己鎮静化モードである場合もあります。
快楽行動とは異なりますが、親密な関係を避けて孤独感をまぎらわす効果がある為です。
回避モードは、親と同じ回避モードが自然に身に付くこともあります。
母親が問題を抱えて感情を表に出さない事で心を守っていると子供も同様の回避モードを獲得しています。
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