2022-07-23 (Sat)
08:37
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あなたの都合と思いを伝える
アサーショントレーニングは、アメリカの人権運動とともに広がっていきました。
「人種や性別、立場を問わず、全ての人の思いが尊重されるべき」と言う考え方です。
日本では、権利ばかり主張する分化ではないと言う人もいるでしょう。
しかし、これは相手を論破して自己利益を追求することが目的ではありません。
自分の都合をしっかりと説明をして思いを伝えることは、お互いを尊重することです。
相手の話を丁寧に聞きながら「私は」を主語に話をしてみましょう。
常に相手を主語にするのは「問題を相手のせいにする」依存的な態度とも言えます。
自分の思いを伝えた方が人間関係がよくなるでしょう。
バリエーションは多いほどいい
「人を傷つけるのはよくない」と言うスキーマのせいで、非主張的になっている人もいるかと思います。
人を傷つけることはよくありませんが、内心を隠して何でもかんでも相手に合わせても心の中で相手を責め、睨みをつのらせるだけになってしまいます。
あとで「そんなつもりではなかった」と言って事態をこじらせてしまうことにも繋がり、反対に人を傷つけてしまうこともあります。
「控えめ」と「思いやり」は別物です。
人を傷つけないことにこしたことはもちろんありませんが「傷つけることもある」と言う適応スキーマを身に付けることが大事です。
他人と意見が違っても何の問題はありません。
むしろ意見が違って当たり前なのです。
意見を丁寧に話し合えばお互いを理解し、親密になることにも繋がります。
適当に合わせるよりも相手を尊重した態度と言えます。
その上で、下記のようなアサーティブな言い回しを少しでも多く考えていきましょう。
自分の事情を説明をした上で理解してもらう
自分の思いを飲み込んでしまう場合でどうすれば上手に主張ができるかを考えてみましょう。
例
電話を切れない時
電話を切れない、長話を終えられない時は、聞きたい気持ちを相手に伝えた上で事情を説明をします。
無理に合わせて、後で他の人に愚痴を言うよりずっと良いです。
〇
「話の続きを聞きたいけど、明日の朝から会議があって早く寝ないといけないんだよね。ごめんね。週末、どこかでお茶でもどう?」
非主張的
×
うん、うん、そうなんだ。
へぇー大変だったね。
攻撃的
×
私も忙しいし、夜も遅いからまた今度にして!
依頼に直ぐに対応ができない時
目上の人の指示は黙って聞かなくてはと言うのも思い込みです。
これでは黙って従って失敗をした時に逆恨みしてしまうこともあります。
こちらの都合を伝えて代替案を提案しましょう。
〇
明日夕方までの仕事が、いくつか重なってしまっていて、、、明後日でもよろしいでしょうか?
非主張的
×
明日の朝一ですね。
分かりました。直ぐにやります。
攻撃的
×
そんなこと急に言われても困ります。
私だって忙しいんです。
私の都合を無視されたと内心で相手を睨んでいると、別の場面で感情が爆発することがあります。
相手には、まるで理由が分からず関係が悪化するかもしれません。
上記のようなアサーティブな言い回しを身に付けられるようにしていきましょう。
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