2022-07-12 (Tue)
09:42
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相手には相手の真実がある
相手に変わって欲しいと望む時、私たちは大抵「推論の誤り」をしています。
このような場面では、こうするのが当然なのになぜしないと言うようなすべき思考、100%相手が悪いと考える全か無か思考などです。
きっとこう思うに違いないと言う結論の飛躍もよく見られます。
これは相手の心の中を見られないからで、私たちはこのような推論をして考えを決めつけてしまっているのです。
「相手には相手の考えがあるから、聞かない分からない」と言うシンプルな事実から始め認知を変えていく必要があります。
想いを伝える努力も大事
相手の考えを尊重すると同時に自分の思いを伝える努力も大切です。
このくらいのことは分かっていて当然と思ってしまうとお互いに推論の誤りを犯し、溝が深まっていくばかりになってしまいます。
結果的に相手に腹を立ててしまうことになります。
特に自己主張が苦手な人は、何も言わずに落ち込んだり、腹を立てたりしていることが多いものです。
笑顔の奥に怒りをため込んでいると言う人も少なくないでしょう。
夫婦や恋人、親しい友人など親密な相手ほど分かって当然と言う気持ちがあると思いますが、想いを伝える練習をすることが人間関係の悩みをラクにする第一歩になります。
何も期待しない人には、ほとんどの場合腹は立ちません。
また、敬意と共感、適度な自己主張を忘れないようにしましょう。
3つのルールを新たな認知に入れよう
相手が誰であれ、以下の3つのルールを念頭に置いておくと上手くいくようになります。
今の人間関係でできていない要素がないか振り返ってみましょう。
1、相手の思いを尊重する
相手が誰であろうと常に敬意を持ちましょう。
相手が何を考え、どう行動するかは自由です。
相手の言動を否定すると自尊心を傷つけて心を開いてくれなくなります。
あなたにとっての正しさに拘らずに関係を良くすることに注意を向けましょう。
2、相手の言葉に共感を示す
どんな言葉にも一片の真実があります。
あなたの考えとは真逆でも、どこかに真実があるものです。
うわべの共感ではなく、心から共感できるポイントを見つけましょう。
共感を示した後は、「でも、、、」と言って否定せずに思いを全て聞くようにしましょう。
3、バランスの取れた自己主張をする
「私は~と感じる」と伝えればギスギスしません。
相手を否定したり何も言わずに黙っていたりするような、自己防衛的コミュニケーションでは、気持ちは通じません。
「私は~と感じる」と言う言い方で思いを表現するのが最も効果的です。
職場における関係の悪化も、上記tと反対の態度から生まれることが多いです。
上司は部下への敬意を忘れ、部下は主張を諦めることで深い溝ができてしまいます。
上記の3つのルールを新たな認知に組み入れてみましょう。
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