2022-06-28 (Tue)
09:24
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傷ついた時は脆弱な子供になる
9つのスキーマモードは、全ての人に備わっていますが、人によってバランスが異なります。
例えば、恋人に別れを告げられた状況を想像をしてみましょう。
ショックだけど仕方がないと受け入れる人もいれば、パニックで言動を制御できなくなる人もいます、
前者では、ヘルシーアダルトモードが、後者では脆弱なチャイルドモードが活性化していると考えることができます。
ライフステージや状況によってもモードは変化します。
各モードについて詳しく理解をする前に、まずはどのモードが強くなっているのかを見てみましょう。
健康な大人モードを心で育む
あなたの心の中で、どのモードが強まっているのかが分かるとスキーマを修正しやすくなります。
「だからこのような思考が浮かぶんだ」と納得をし前に進みやすくなります。
心を辛くするモードをゼロにする必要は全くありません。
抑圧をすればするほど活性化してしまうこともあります。
その存在を認めながら心の中に占める割合を小さくできれば十分なのです。
その為に必要なのが、ヘルシーアダルトモードを育てることです。
これまでに取り組んだ認知の修正技法も使いながら適応的認知を持った健康な大人を心の中で育てていきます。
ヘルシーアダルトモードが機能するとストレス下でも心が動揺しにくくなります。
これによって「自分は自分、人は人」と考えることができ、落ち着いて対処できるようになっていきます。
質問でスキーマモードのバランスをチェックしてみよう
スキーマモードのバランスをチェックは計124の質問項目があります。
質問に対して「1.全く、ほとんどない」から「6.ほとんどいつもあった」までの6段階で当てはまるものを選んできます。
スキーマモード質問(一部抜粋)
1、私は周囲に自分を尊敬させる為に他人が私をこき使うことを許さない
2、私は愛され、周囲から受け入れられている
3、私は楽しいことをするに値しない人間なので楽しまないようにしている
4、私は根本的に欠点や欠落があるような気がする
5、私は自分に罰を与える為に自分を衝動的に傷つける
6、私はどうしたらいいのか分からない
7、私は自分に厳しい
8、私は他人との衝突、対立、または他人から拒絶されることを避ける為に一生懸命他人に尽くす
9、私は自分自身が許せない
10、私は注目の的になるように行動をする
11、私は人に頼んだことをやってもらえないとイライラする
12、私は自分の衝動を抑えることが難しい
13、私は目標達成ができないと簡単にくじけて諦める
14、私は怒りを爆発させることがある
パーソナリティ障害などの診断を受けていて、治療が必要と考えられる場合は、医師やカウンセラーなどのサポートを受けながら行うようにしましょう。
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