2022-06-26 (Sun)
10:53
✎
残留基準値は勝手に変更される
フードファクターでは、日本人はお茶を1日に3杯(茶葉にして3g)飲むとしています。
では、1日10杯飲む人はどうなるのでしょうか。
ちなみに枝豆は1日1.7g、イチゴは5.4gです。
実はこの数字、2013年までは枝豆0.1g、イチゴ0.3gでした。
なぜか突然変えられたのです。
反対によく食べる小麦が半分に減らされました。
ほとんどの人は知らないと思いますが、この数字に一体どれほどの人が納得をするのでしょうか。
こんな基準で本当に残留基準値を決めていいのかと不安に思ってしまいます。
残留基準値を自分たちの都合の良いように変えているのではないでしょうか。
2015年に厚労省はクロチアニジンとアセタミプリドの残留基準値を大幅に緩和しました。
クロチアニジンは、カブの葉が0.02ppmから40ppmへと最大2000倍にもなりました。
さらにアセタミプリドも最大1000倍に基準値が引き上げられました。
残留基準値はADIの8割を超えないようになっているので、いきなり2000倍になるとは考えられません。
食品安産委員会で一体何が行われているのでしょうか。
ホウレン草には葉酸が多く含まれています。
40ppmのホウレン草を一束(210g)食べると8.4mgのクロチアニジンを体内に取り込むことになります。
クロチアニジンのADIは、体重1kgあたり0.097mgなので、体重55kgの妊婦であれば5.33mgで、これをオーバーしてしまいますし、厚労省が妊婦が食べても問題ないとした5.7mgも超えてしまいます。
それにも関わらず40ppmが安全であると言うデータは一切公表されていません。
一体なぜ厚労省がこんなに数値を引き上げたのでしょうか。
これについては、ホウレン草などで収穫前日まで農薬を使いたいから数値を引き上げて欲しいと農水省に申請があったからとも言われています。
まともな農家であれば、収穫前日まで殺虫剤を撒くことはできないのではないでしょうか。
普通であれば、殺虫剤の使用量を減らす為に使い方を見直すはずだと思うのですが、使用量を増やす為に見直すことは、あり得ないのではないでしょうか。
厚労省はこれについてパブリックコメントを募りました。
反対意見が多数寄せられましたが、意見はまったく考慮されず何もなかったかのように残留基準値を40ppmに決めました。
パブリックコメントとは一体何の為に行っているのでしょうか。
また、2016年にはチアメトキサムが2018年にはジノテラフランが緩和されました。
TPPに大筋合意して日本はアメリカの基準に合わせたのかもしれません。
残留基準値を2倍に緩めれば使われる農薬の量も2倍になります。
そして気付いたら日本は中国を抜いて世界一の農薬大国になろうとしているのです。
続きはこちら
↓↓↓
- 関連記事
-
- 副腎ケアは米国抗加齢医学会の常識、副腎ケアのステップ4つ
- メカニカルストレスを高めるフォーストレプス、エキセントリックは強い刺激になる
- 腸を整えて副腎をケアしよう!炭水化物の摂り過ぎで腸にカビ!?
- 肥満はアルツハイマー型認知症の発症にも関係!?全身に炎症が起きている状態
- 子供たちにとってマスクを外すのはハードルが高い、自己肯定感が低い日本の若者
- インスリン抵抗性は脂肪細胞の貯蔵が限界になると生じる、脂肪の貯蔵力で血糖値は決まる!?
- 健康を支える常在菌、私たちは微生物と共存している
- 筋肉の「筋力型」「スピード型」かは、関節のテコ作用やサルコメアの長さによっても決定
- 筋力トレーニングのセット間の休憩は短ければ良いわけでもない!フルレンジが筋肥大に効果的
- 「楽なトレーニングでは強くなれない」は根性論ではなく生理学的に正しい
- 糖尿病急増は世界的研究結果の解釈ミス「動物性=悪」「植物性=善」が浸透
- 夏場に多い食中毒、予防をする6つのポイント
- 生活習慣でガンは作られているのかも、人は自然から遠ざかるほど病身に近づく
- 糖尿病を改善させる為の脂質の摂り方11
- トレーニングを期分けして刺激を変えるピリオダイゼーション、短期も長期も考えは同じ
スポンサーリンク
↻2022-06-26