2022-06-14 (Tue)
14:37
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ポジティブなできごとに注目をしよう
スキーマは、あなた自身の心に深く根付いた存在です。
なので1日、2日で決別できるものではありません。
新たなスキーマを信じられるようになるまで何度も思い浮かべるようにしていきましょう。
この際に新しいスキーマの裏付けとなるできごとを記録するワークも役に立ちます。
これはポジティブ・データ・ログと言います。
1日一つでも良いので、その日に起こったポジティブなできごとを書き残していきます。
どんなささいなことでも良いので、良い点に着目して書き残すことが大切です。
また、その時に何を感じたのかも合わせて記録をしておくと良いです。
今の自分でいいんだと実感できるようになる
ポジティブ・データ・ログは、できれば3ヶ月以上続けてみましょう。
証拠が多く集まるほど新しいスキーマを心から信じられるようになっていくからです。
ポジティブなできごとを毎日書き留めておくことで自分の生活に対する感じ方も変わっていくはずです。
これによって「良いことなんて一つもない」と言うような考えが消えて、毎日の生活の中に小さな喜びや達成感があると言うことに気付くことができます。
気分が動揺して古いスキーマに戻りそうになった時には、この記録を見返してみましょう。
自分の良いところも客観的に見えて、現実はそれほどひどくないと実感することができると思います。
ポジティブなできごとは、高い成果とは全く別物です。
誰だってこんなことできると思わないで、自分自身の新しい考え方、行動パターンに注目をしてみることが大切です。
人生の価値は、ささやかな喜びの積み重ねです。
他者からの評価に依存することなく自分を認めることができるようになると、喜びを感じられる瞬間が増えていきます。
1日1個でいいので良かったことを書き留めてみよう
ポジティブ・データ・ログを実際にやってみましょう。
1行目には、できごとを客観的に記入をします。
2行目には、そこから得られた気付きを書き留めていきます。
例
7月1日
鈴木さんに仕事の相談をしたらやさしく教えてくれた。
⇒ミスをすることはあっても見放されてはいないと感じた。
7月2日
2つ上の女性の先輩からランチに誘われた。
⇒私を気にかけて話を聞いてくれる人もいる。
7月3日
帰り道、道を歩いていた人の落とし物を拾って「ありがとうございます。」と言われた。
⇒知らない人から感謝されてうれしかった。
7月4日
友人と会って真逆の意見を思い切って言ったけど気まずくはならなかった。
⇒いつも人に合わせなくてもいいんだ、と分かって安心した。
このようにどんなにささいなことでも良いので良かったできごとを書き留めておくことで、自分を大切に思ってくれている人もいる、自分を気にかけてくれる人もいると言うことに気付くことができます。
そして、新しいスキーマが事実に基づいていることが分かってくるのではないでしょうか。
新たなスキーマの証拠を1日1個書くポジティブ・データ・ログをしてみてはどうでしょうか。
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