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2022-06-06 (Mon) 10:25

世の中のルールを基準にしない、スキーマの核になっている価値基準に気付こう

自分を物差しで測る意味って何?
人からの意見や批判をあなたは落ち着いて受け入れることができるでしょうか。

少しの批判でも「自分が否定された」と感じて何も手につかなくなることはありませんか。

非対応的スキーマで辛くなっている人は、このような傾向を持っています。

これは他者の評価、あるいは世間の評価で自分の価値を決めてしまっているからです。

業績や収入、容姿、パートナーの有無なっで自分の価値を測るのも同じことです。

一つの物差しを基準にしてしまうと「自分は劣っている」と言う思考で苦しむことになってしまいます。

社会的成功で人の価値を測ることはできません。

できる人、強い人を目指してはいけない
人の価値は、条件付きのものではありません。

人を優劣で評価するのは、社会の問題です。

あなた自身の評価には本来何の関係もありません。

社会が優秀な人を求めているからと言って優秀な人であることに拘る必要はありません。

収入が少なくてもパートナーがいなくても、あなたにとって満足と喜びのある暮らしが送れているならそれで良いのです。

スキーマの修正に悩むときは、「人の価値は他人が決めることではない」と言うことを思い出すようにしましょう。

あなた自身が人生に喜びや意味を見出せるかどうかが人生の価値になります。

現代では、成果主義が広がり、自分の価値を見失ってしまう人が増えてきています。

完全な業績思考などはそもそも現実に不可能なことです。

評価は、成果の一側面をあらわしたに過ぎません。

社会的成功の罠に陥ってしまう人も少なくありません。

不況などで状況が変化すると、一気に自尊心を失い辛くなってしまいます。

成功すれば幸せになれるわけでもないのです。

スキーマの核になっている価値基準に気付こう
心が辛くなるスキーマは下記のような基準価値に基づいていることが多いです。

スキーマを修正する時にはこの点をチェックしましょう。

・完璧主義
完璧でなければ意味がない
よりよい結果を求めて努力をすることは大切なことです。
ですが、完璧な人間と言うのは存在しません。
また、最初から完璧を目指すと失敗が恐ろしくなって何も手に付けられなくなってしまいます。

・業績依存
結果を出さなければ意味がない
結果を出せと言うのは、あくまで企業側からの要請です。
その価値観を内在化させると努力をしても結果が出ない時、病気や失業、定年などで働けなくなった時自分を無価値と感じてしまいます。

・愛情依存
愛情なしには幸せになれない
親密な他者への愛情は大切ですが、あくまで人生の価値の一部です。
低い自己評価の埋め合わせとして、恋愛関係に依存してしまうこともあります。

・承認欲求
認めてもらえないと苦しい
褒められるとうれしいのは誰でも同じです。
ですが、他者からの承認に依存してしまうと批判を受ける度に強い自己嫌悪に陥ってしまいます。
あくまでその人にとっての見方、考え方であることを忘れないようにしましょう。

・報酬欲求
努力に対する報酬は当然だ
完璧主義の人ほど努力や結果に対する見返りを求めがちです。
しかし、現実には見返りがないことも多いので、不公平感による怒りが湧いてくることもあります。
完全な公平さはどこにもないと言うことを前提にしましょう。

・コントロール欲求
全てを思い通りにしたい
自分の価値観で人の言動を判断すると全てにイラ立ってしまいます。
相手が言うことを聞かない時は、無力感や自責の念にかられることもあります。
人の言動はその人の自由であることを忘れないようにしましょう。

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2022-06-06

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