2022-05-18 (Wed)
09:24
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自分に価値がないととなぜ思う?
自動思考と行動を変えると、これまでの自分の考えに偏りがあったことに気付くことができます。
偏った考えに気付けば、辛い感情が日に日に軽くなってくることでしょう。
一方で別の自動思考が浮かんできて辛くなることもあります。
これは自動思考の奥にあるスキーマが原因です。
スキーマは、過去の経験などから作られた価値観、評価基準です。
これは自分の生き方のルールとも言えます。
「いつも失敗ばかり」と言った自動思考が浮かぶ人は「自分は無能だ」と言うスキーマを抱えています。
「悪口を言われた」「また非難された」と感じる人は「自分は愛される価値がない」と言うスキーマがあります。
自動思考の奥にあるスキーマを変えよう
どんなスキーマにも理由があります。
幼少期の家族関係などで辛い思いをした人は「自分は愛されていない」「人は自分を傷つける」と信じることで心を守ろうとします。
心が警告を発して傷つくような経験を回避させているのです。
しかし、このようなスキーマを一生持ち続けると人との親密な関係を築くことができなくなってしまいます。
辛い気分を変えるには、役に立たないルールを変える勇気も必要になります。
自動思考と行動だけでなくて、スキーマの変容にも取り組みことが大事です。
人生を豊かにして生きやすくする為の新たなルールを見つけていきましょう。
人の性格には遺伝的影響も関係ありますが、スキーマは後天的なものです。
人付き合いが苦手なのは性格のせいと決めつけずにスキーマの変容に挑戦をしてみましょう。
過去の経験から人それぞれのルールができあがる
過去の経験からスキーマが形成されていきます。
スキーマは様々な自動思考を生み出します。
過去の経験
幼少期のできごとが蓄積される
親の望むふるまいをしないと認めてもらえなかった
欲求や願望を口にしたら叱られた
と言うような経験が積み重なり日々の行動に反映される
↓↓↓
スキーマ
強固なルールが頭の中に作られる
条件付きの愛情を受けて育つと自分の存在価値を信じられなくなる
私には愛される価値がないと言ったスキーマが生まれ他者や世の中のことも信頼できなくなる
↓↓↓
自動思考
浮かんでは消える自動思考には共通点がある
いずれも自分には愛される価値がないと言ったスキーマから生み出されている
世の中の価値は時代によって変化していきます。
例えば男女の役割をめぐる価値観は数十年前と大きく変化しています。
このような価値観の変化もスキーマが影響をしています。
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