2022-04-03 (Sun)
09:20
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言葉の力に飲み込まれないようにしよう
偏りのある思考と距離を置く方法があります。
その代表がマインドフルネス認知療法です。
これは「今ここにいる自分」にだけ意識を集中させる方法になります。
次々に浮かぶ思考に影響されずに心を整えることができるようになります。
まずは、思考を葉っぱに乗せて流す「葉っぱトレーニング」をしてみましょう。
そして、思考に囚われる自分を客席から眺める「シアター鑑賞トレーニング」をします。
思考を真実と思い込まずに、ただの思考として眺めます。
これによって心を辛くする言葉の力に飲み込まれにくくなります。
このように思考と距離を置くことが大切です。
「と思った」の一言も効果的
思考と距離を置く為のより簡単な方法もあります。
いつもの思考が浮かんだら「と思った」と付け加えるだけです。
「私はいつも失敗ばかり、と思った」
「私はみんなに嫌われている、と思った」
「どうしよう、もうおしまいだ、と思った」
と言うような感じです。
辛くなった時に、一言付け加えるだけで不安や憂鬱さに支配されにくくなります。
心を落ち着かせて現実的な問題に対処できるのが最大のメリットとなります。
これによって不安で頭が真っ白になり、また失敗すると言う悪循環を防ぐことができます。
思考と距離を置くその他の方法として「メタ認知療法」もあります。
これは、認知に関わる認知にアプローチして、いつもの認知を選択するのを防ぐと言う心理療法になります。
思考を放っておくトレーニング
いつもの思考が浮かんでも「また何か言っている」と言う態度で傍観できれば、辛い気分になりにくくなります。
具体的なトレーニングとしては下記の二つが役立ちます。
葉っぱトレーニング
流れる葉っぱに自分の思考を乗せます。
頭の中で川べりに座る自分を思い浮かべます。
たくさんの葉っぱが川に落ちてきて、下流へとゆっくりと流れていきます。
そこにあなたの自動思考を乗せて思考が流れゆく様子を静かに眺めます。
シアター鑑賞トレーニング
スクリーンに映る自分を眺めます。
映画館を独り占めをし真ん中の席に座っている姿を思い浮かべます。
スクリーンには、いつもの思考で辛くなっている自分の姿が映っています。
偏った思考に囚われている自分の様子をただ静かに見つめます。
この二つのトレーニングをすることで偏りのある思考と距離を置くことができるようになります。
偏った思考は、多かれ少なかれ全ての人が持っているものです。
人の思考に振り回されそうな時も、「あの人はそう思っているんだな」と静かに距離を置くようにしましょう。
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