2022-03-19 (Sat)
10:08
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新しい考えが腑に落ちない時は友人へのアドバイスとして考えよう
適応的思考を見つけにくい時、納得できない時は、友人へのアドバイスとして考えてみると良いです。
同じ悩みを友人から打ち明けられた時、自分なら何と答えるでしょうか。
失敗して悩んでいる友人に「本当にいつも失敗ばかりで救いようがないね。」などと答えるでしょうか。
友人に対してそんなことは普通言わないのではないでしょうか。
「いつも失敗するは良い過ぎだよ。仕事のミスは誰だってあるし」などと現実に即した返答をするのではないでしょうか。
このような返答は、適応的思考のヒントになります。
適応的思考に納得できない時も友人とのやり取りを思い浮かべると、それが現実的な考えだと気付くことができるかと思います。
自分ばかり厳しくしていませんか
心が辛くなる人の多くは、自分にきびしく真面目な人です。
他の人には「うまくいかないこともあるよ。」とやさしい言葉をかけるのに自分のことはきつく叱責してしまうのです。
このような偏りをなくす為にも友人へのアドバイスとして考えることがとても有効になります。
自分自身にも同じ言葉をかけることを意識するようにしてみましょう。
ですが、根拠のない慰めや見え透いたお世辞では、あまり効果がありません。
現実に即した視点でのアドバイスが大事になります。
例えば、業績に悩む人に「そんなことない。この部署で一番優秀だよ」と言うのは、根拠のない慰めです。
本当に必要なのは、業績だけにとらわれずに済むような助言です。
また、友人なんていないと言う人、友人関係自体に悩む人は、無理に友人を思い浮かべなくても良いです。
自分がカウンセラーになったつもりで、自分に言葉をかけてみましょう。
目線を変えて自分へのアドバイスにしよう
自分が友人の立場ならどうアドバイスをするを考えてみましょう。
いつも失敗ばかりすると悩む友人に対して
「数回の失敗があってもいいじゃん。誰だってミスはするよ」
スピーチで失敗して落ち込んている友人に対して
「プロではないのだから盛り上げて当然とは言えないよ。」
「ほとんどの人は緊張するよ」
「聴衆はいつまでも覚えていないよ」
ママ友との印象を悪くしたのではないかと悩む友人に対して
「用事があって断るのは普通のこと」
「断られたって相手を嫌いにはならない」
自分のことでなければ、状況を客観的に捉えることができるようになるものです。
友人へのアドバイスとして考えれば冷静に助言をすることができるのではないでしょうか。
それを自分へのアドバイスとして捉えて適応的思考を身に付けていきましょう。
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