2022-03-11 (Fri)
10:12
✎
刺激が強いだけでは筋肉は太くならない
筋肉に強い力学的刺激を与えれば、それに対抗して身体は筋肉を強化しようと言う適応反応が起こります。
これは生物として当然起こる適応だと言えます。
強い力が必要であれば、それに耐えられる筋肉を作らないと生き延びていけないと言う身体の反応です。
これが長期的な適応と言う形で筋肉が太くなり、骨を強くすると言う結果が出てくるのです。
それならば、筋肉を大きくするには強い力を発揮すればいいだろうと思うかもしれません。
しかし、実際には筋肉を太くするトレーニングはそんなに単純ではありません。
強い力だけを考えれば、ジャンプのような瞬間的な大きな刺激が加わるトレーニングが良いと言うことになります。
プライオメトリックトレーニングのように高い台から飛び降りたり、反動を利用してジャンプをしたり助走をつけて一気に上に飛び上がったりすると瞬間的な床反力は500~600kg重と言う数値になることもあります。
なので筋肉にかかる負荷は200kgのバーベルを担いだスクワットよりも高くなることになります。
ですが、このようなトレーニングでボディビルダーのように筋肉がどんどん大きくなるのかと言うと決してそうではありません。
筋肉を肥大させるトレーニングには、70%1RM~85%1RM程度の負荷を使い、3セット行うと言うスタンダードがあります。
例えば、95%1RM×2回と言うトレーニングを延々と続けても筋肉を太くする効果はあまり大きくはありません。
これはトレーニング界の常識となっています。
つまり、筋肉を肥大させるには力学的ストレス以外にも重要な刺激があると言うことになります。
では、その刺激とは一体何なのでしょうか。
続きはこちら
↓↓↓
- 関連記事
-
- 筋肉を強くする力学的刺激を高めるには?バリスティックトレーニングは瞬間的に大きな力を発揮する
- 乳酸は疲労をするような運動をした結果としてできる、乳酸性作業閾値(LT)乳酸が一気に増えるポイント
- 筋肉の構造は役割によって違う、スピードの平行筋、力の羽状筋、マクロ視点
- 筋肉が熱を作る!運動をしなくても熱を発生させるUCP、サルコリピン
- 糖尿病急増は世界的研究結果の解釈ミス「動物性=悪」「植物性=善」が浸透
- 水分の重要性、脱水症の種類、1日に必要な水分量は?
- 糖質の摂取量は減っているのに糖尿病は急増している
- メカニカルストレスを高めるフォーストレプス、エキセントリックは強い刺激になる
- 「楽なトレーニングでは強くなれない」は根性論ではなく生理学的に正しい
- 薬は身体からの声にフタをしてしまう、症状を抑えるだけで治すわけではない
- 糖尿病学会のガイドラインは脂質の中身を無視、糖質制限食だけでは不十分
- 風邪は風邪薬では治らない!?胃薬で消化不良になることもある
- 筋肉が大きく肥大するのは「筋繊維再生系」と「タンパク質代謝系」によって起こる
- ストレッチは筋力トレーニングの効果を低下させる、総負荷量を減少させ筋肥大効果が低下
- 正しい治療とは一体何なのか?病気の大半は生活習慣で作られる
スポンサーリンク
↻2022-03-11