Top Page › 心理学 › 認知行動療法 › 推論の誤りに気付こう!よくあるケース
2022-02-24 (Thu) 12:02

推論の誤りに気付こう!よくあるケース

推論の誤りを当ててみよう
推論の誤りは、それぞれに通った部分があるので、判断が難しいケースがあります。

完璧に当てなくてはいけないと思わずに気楽に取り組んでいくと良いでしょう。

下記のケースは誰でもよくあることかと思います。

状況1
出かける気力がわかず、ベッドでゴロゴロしながらスマホを見ている。
自動思考
こんなに憂鬱なんだから何をやっても無駄だ。
推論の誤り
⇒感情の決めつけ
気分を理由に何をしても無駄と決めつけています。
気分が憂鬱だと何もしたくなるのは誰でも抱えていますが、何をしても無駄と言う根拠にはなりません。
気分と行動は互いに影響を与えていますので、思い切って行動をすることで気分が変わることも多いです。

状況2
親しい友人はみんな、結婚して子供もいる。
私だけ40歳で独身、特定の男性もいない。
自動思考
私は、誰からも選ばれなかったダメな人間。
推論の誤り
⇒レッテル貼り
独身だからダメ人間とレッテル貼りをしています。
友人がみんな既婚者で自分が独身であることは、ただの事実です。
人の価値観を左右する基準にはなりません。
なのに自分にダメ人間と言うレッテル貼りをして、誰からも選ばれないと決めつけています。

状況3
前にいた部署の課長と廊下ですれ違ったのに目も合わせず通り過ぎていった。
自動思考
あんな使えない人とは口もききたくないと思われているんだ。
推論の誤り
⇒結論の飛躍
他人の考えに、根拠のない解釈をしています。
廊下ですれ違った時に、相手が自分の存在に気付いたかもわからないのに、無視されたと決めつけています。
その理由を勝手に作り上げています。
結論の飛躍のうち心の読み過ぎの典型と言えます。

状況4
いつもと違うレシピに挑戦をしたら夫から「何か変な料理だね」と言われた。
自動思考
どう頑張ったところで、私の料理はおいしくはない。
自分でも嫌になる。
推論の誤り
⇒一般化し過ぎ
たった一つの指摘で自分の料理を全否定しています。
いつもと違う料理りに対して、変わった料理だねと言われたが、味には言及されていません。
それなのにこの料理はまずいと決めつけ、自分の料理全般がダメだと思い込んでいます。

状況5
取引先へ急ぐので駅の階段を駆け上がっていたら中年女性三人が道を塞いでいて電車に乗れなかった。
自動思考
急いでいる人もいるのに、通路を塞ぐなんて何を考えているんだ。
推論の誤り
⇒すべき思考
道を譲るべきと言うルールを他人に強いています。
急いでいるのは、自分の都合に過ぎません。
他人には他人の都合や思惑があります。
それなのに道を譲るべきと決めつけ、電車に乗れなかったことを相手のせいにしています。

状況6
友人に彼氏ができたことを別の友人から聞いた。
先週も会ったのにそんな話はされていない。
自動思考
私とは適当に中のいいふりをしているだけなのかもしれない。
本当の友達は私にはいないんだ。
推論の誤り
⇒マイナス思考
彼氏ができたことを話さなかった理由は、本人にしか分かりません。
それにも関わらず私を本当の友人と思っていないと考え、友人関係全般に否定的解釈をしています。

状況7
異業種交流会を兼ねたセミナーに参加したが、良い意見やアイデアを出すことはできなかった。
自動思考
自分以外の人はみんな優秀なビジネスマンに見える。
自分と違って成功をしているんだろうな。
推論の誤り
⇒拡大解釈&過小評価
自分はダメで、他人は優秀に見えてくる。
他の参加者が自分よりも優れているかどうかの根拠は何もありません。
自分を過剰に低く評価して自分以外の人を過大に評価をしています。


これらのケースは、多くの人に起こりえるものかと思います。

同じような推論の誤りをしていないかを振り返ってみてはどうでしょうか。

思い過ごしだったと気付くこともあるかもしれません。

人の気持ちを想像することは大切ですが、それはただの創造であり事実ではありません。

自分ならこう考えると想像をしても、相手が同じように考えるわけではありません。

関連記事

スポンサーリンク

2022-02-24

Comments







非公開コメント