2022-01-28 (Fri)
09:54
✎
肪細胞が満杯になるとインスリンが働けない
私たちが摂取したエネルギーが余ったら体脂肪として蓄えられていきます。
糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素は、どれも体脂肪になります。
脂肪を貯蔵できるのは、皮下や腸を固定する腸間膜と言う膜、筋肉細胞の間にある脂肪細胞です。
お腹をぽっこりさせ典型的な肥満体型を招く内臓脂肪は、主に腸間膜に蓄積した脂肪のことを言います。
それぞれの脂肪の大きさは、標準的な大人の場合、直径70~90μgとされています。
貯蔵する脂肪が増えると膨らんできますが、それでも直径で1.3倍程度(体積で2倍程度)が限界とされています。
脂肪細胞は脂肪を貯蔵できる空きスペースがある時は、アディポネクチンと言うホルモンを出し脂肪を合成して貯蔵するように促します。
アディポネクチンは、貯蔵の空きスペースを知らせる情報発信をしています。
一般的にアディポネクチンは、内臓脂肪が増えると分泌量が減っていきます。
つまり、皮下脂肪に蓄えられないほど脂肪が溢れ、内臓の貯蔵庫まで使わざるをえなくなると、脂肪の貯蔵庫は限界近くになりますが、貯蔵庫の空きスペースの情報の発信を控えることになります。
すると今度は、別のいくつかのホルモンが身体に脂肪が満杯状態であることを知らせるようになります。
例えば、レプチンと言うホルモンは脳に働きかけ食欲を抑えようとします。
ブドウ糖を細胞に取り込み脂肪の合成を促進するのはインスリンです。
脂肪細胞が満杯でアディポネクチンが出ていない状態だとインスリンは本来の働きをすることができなくなってしまいます。
その結果、インスリン抵抗性を生じてしまい糖尿病の発症に繋がってしまいます。
続きはこちら
↓↓↓
- 関連記事
-
- 糖質の摂取量は減っているのに糖尿病は急増している
- トレーニング後のタンパク質摂取はゴールデンタイムよりもトレーニング後24時間が重要!
- 農薬の複合毒性については分かっていない、毒性が100倍になることもある
- トレーニングを期分けして刺激を変えるピリオダイゼーション、短期も長期も考えは同じ
- 筋力トレーニングのセット間の休憩は短ければ良いわけでもない!フルレンジが筋肥大に効果的
- 筋肉が熱を作る!運動をしなくても熱を発生させるUCP、サルコリピン
- 筋力は関節角度によって大きく変わる!大きな筋力を発揮するには姿勢が大事
- 糖尿病急増は世界的研究結果の解釈ミス「動物性=悪」「植物性=善」が浸透
- 筋力トレーニングに良いサプリメントとは?HMBは初心者のみ有効、グルタミンやアルギニンはエビデンスレベルが低い
- 代謝の過程で作られる老廃物、体内から入ってくる有害物質について
- 長距離ランナーが筋力トレーニングをする目的とは?今やどんなスポーツでも筋トレは必須!
- トレーニングの筋肥大効果は重さ(強度)ではなく、総負荷量で決まる!
- 「楽なトレーニングでは強くなれない」は根性論ではなく生理学的に正しい
- メカニカルストレスを高めるフォーストレプス、エキセントリックは強い刺激になる
- ウォームアップは有酸素運動+軽い筋力トレーニング、特異的ウォームアップで総負荷量増加
スポンサーリンク
↻2022-01-28