2022-01-15 (Sat)
13:33
✎
筋肉には、筋力型の羽状筋とスピード型の平行筋があります。
人間の四肢の伸筋には羽状筋が多く、屈筋には平行筋が多いです。
では、なぜそうなっているのでしょうか。
人間はいつも重力に対して身体を支えていたり、跳んだり伸び上がったりしなければいけません。
この時多くの場合、伸筋が働き、これらは抗重力筋になります。
赤ちゃんがハイハイをする時も肘を伸ばすことで重力に逆らって身体を支えています。
成長と共に立ち上がるようになると膝も伸ばさないといけません。
そこで力を発揮するのが抗重力筋である膝と股関節の伸筋です。
これらの筋肉には、とても強い力が必要になります。
それに対して屈筋を使って関節を曲げる動作を行う際には、大きな負荷がかかると言うケースは日常生活ではほとんどありません。
重力に対して肘を曲げるのは、ダンベルカールをする時くらいではないでしょうか。
サルの仲間などでは、木渡りする時に肘を曲げることで身体を支えていますが、人間は木にぶら下がったり渡ったりすることはないので、上腕二頭筋に大きな力を発揮させるのは比較的特殊な動作と言うことになります。
関節を曲げる動作は、何かが飛んできた時に頭や顔を防御したりするなど、どちらかと言うとスピードが求められることが多いです。
ですので、筋肉もそのような構造になっているのです。
羽状筋、平行筋と言う筋繊維の形態は、筋内部の変速器としての役割を果たしています。
自動車で例えると、羽状筋はローギア、平行筋はトップギアと言うことになるでしょう。
続きはこちら
↓↓↓
- 関連記事
-
- メカニカルストレスを高めるバリスティックトレーニング、重要なのは動作の質
- 筋肉から分泌されるインスリン様成長因子(IGF-1)が筋肥大に重要!成長ホルモンはあまり関係ない
- 筋力向上は高強度一択、筋力は筋肉量だけでなく神経活動も関係、イメージトレーニングでも筋力は向上する
- コレステロール低下薬は糖尿病を発症させるリスクを高める、薬で下げると身体に悪影響が出る
- 薬は身体からの声にフタをしてしまう、症状を抑えるだけで治すわけではない
- 筋肉量の減少が死亡率を高める!小太りが一番長生きする
- 筋力アップは6秒以下のスピード、トレーニング効果は週単位での総負荷量で決まる
- その薬の効果は誇張されているかも!?数字に騙されてはいけない!病人は健康診断で作られる
- 農薬残留基準値を日本は大幅に緩和、モンサント賠償金、日本は農薬のゴミ捨て場にされる
- 肥満はアルツハイマー型認知症の発症にも関係!?全身に炎症が起きている状態
- マスクを外すのが不安な子供たち、顔を見られたくない、学力では分からない大事なこと
- 運動パフォーマンスを左右する4つの要素、筋力トレーニングだけではパフォーマンスは向上しない
- インスリン抵抗性はタンパク質、糖質、脂質の三大栄養素のどれでも生じる
- 健康を支える常在菌、私たちは微生物と共存している
- 「筋肉は大きな力を発揮しなくても太くなる」は今や常識!様々な要因が関係
スポンサーリンク
↻2022-01-15