2022-01-11 (Tue)
09:07
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ワークブックで思考を整理する
認知行動療法は、専門家のカウンセリング法として発展してきた心理療法です。
しかし、現在では本を使ったセルフワークを使って高い効果が得られることが分かっています。
アメリカやイギリスでは、特にこの波が広がりワークブックがベストセラーになるほどです。
病気未満のストレスや辛さを抱える人にも広く推奨されています。
仕事で行き詰った時、パートナーとの関係に悩む時などに思考を整理する方法として役立ちます。
しかも自分一人で行うことができます。
うつの改善、予防効果も高い
治療を要する心の病にも認知行動療法は、高い効果を発揮してくれます。
特にうつ病に対しては、薬と同等かそれ以上の効果が実証されています。
うつ病患者さんでは「自分に対する否定的認知」「世界に対する否定的認知」「将来に対する否定的認知」が認知の3徴と言われています。
これらの認知を修正を行います。
日本でも精神科やメンタルクリニックで認知行動療法が普及してきています。
電車などで息苦しさの発作が起きるパニック症、人前に出るのが不安な社会不安障害など不安障害にも効果的です。
ですが、病気の可能性が疑われる時は、一度受診をした方が良いでしょう。
薬物療法が必要なこともあり、専門の医師、カウンセラーの意見を聞いてからセルフワークに取り組むようにします。
本を使ったセルフワークでうつも良くなる
セルフワークは、1日一つのワークで十分で、簡単なものは10分程度でできます。
自分を追い込まないように無理なく進めるのが大切です。
自動思考を変える
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行動パターンを見直す
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スキーマを修正
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人付き合いの対処法を変える
うつ病患者さん80人に本を使ったセルフワークに取り組んでもらった結果、4週間後には症状が改善していました。
うつ病未満の人にも効果的です。
ストレスへの抵抗力がついていき、辛い感情に悩まされなくなっていきます。
典型的なうつ症状が出る、大うつ病性障害だけでなく、状況によって症状とその程度が変わる否定型うつ病(プチうつ)にも効果があります。
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