2022-01-05 (Wed)
09:24
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他人への怒りやストレスは認知が原因
人間関係で生じるストレスや辛さは、認知行動療法で改善することができます。
認知に偏りがあると相手の行動の一部だけを見て「いつも自己中心的だ」などとレッテルを張ってしまいます。
なぜ自分のことしか考えられないのかと怒りを感じたり、自分が不当に扱われたように感じて傷ついてしたりします。
また、常に周囲の顔色を気にする人は「人に嫌われたらおしまいだ」と言う認知の歪みを抱えています。
この認知を自分を好きな人もいるし、嫌いな人もいると言う適応的認知に変えるだけでも心が楽になります。
人間関係において全ての人に好かれることは不可能です。
このことをまず理解することが大切です。
SNS上の関係も含め友人、知人の数で自分の価値を測ろうとするのも認知の歪みであると言えます。
認知行動療法で対人スキルを高めることができる
他者への認知が変わると人間関係そのものも改善することができます。
認知を変えると相手を責めたり、心に壁を作ったりしなくなるからです。
自分の価値も他人の価値も大切にできる人は、人に好かれます。
なので新しい友人やパートナーに出会う可能性も高くなります。
「相手が悪いのになぜ自分が謝らなくてはいけないのか」と言うように思うこともあるかもしれません。
ですが、よりよい人間関係を手に入れることはあなた自身の為です。
「誰が悪いのか」と言う考えを捨てることが大事です。
相手の考えを決めつけていませんか?
あなたは相手の考えを決めつけていませんか?
例)仕事と育児、家事に追われる夫婦
お互いに相手の考えを決めつけて「相手が間違っている」と言う怒りやストレスを強くしている
妻の認知
夫が手伝ってくれないことに怒りを感じて、どうせ何を言っても無駄と決めつけている。
夫に何を言っても無駄だ。
いつも私ひとりが大変な思いをしている。
夫の認知
手伝おうとしても結局責められると決めつけている。
同時に仕事の大変さを理解しようともしないと失望している。
何を言っても俺を責めるばかり。
人の話を聞く気なんてどうせないんだろう。
親しい相手ほど、期待が大きくなるものです。
ただの期待なら良いのですが「なぜそんなことをするの」と思い始めてしまうと心がコントロール欲求に支配されて怒りが湧いてきます。
認知を変えることができれば、コントロール欲求に支配されなくなります。
相手の考えを決めつけないようにすることが大事です。
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