2022-01-01 (Sat)
11:32
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起こったことをそのまま捉える
気分が辛くなるような、偏った認知を非適応的認知と言います。
非適応的認知は、根拠のない憶測をして物事を悪く解釈するのが特徴です。
このような見方を修正して、適応的認知を身に付けるのが認知行動療法になります。
事実を受け止めて物事を客観的に捉えるようにしていき、全てを悪く捉えてしまう悪いメガネを外して、視界が開けるメガネにかけ替える作業をしていくことが大事です。
新しいメガネを手に入れた後は、物事の良い面がはっきりと見えてきます。
これによって今までよりも自分をすきになることができて、周囲の人や世の中の見え方も変わってくるはずです。
適応的認知は、心を軽くすることができます。
無理にポジティブにならなくていい
ここで大事なのは無理にポジティブになる必要はまったくないと言うことです。
物事をポジティブに考えることも大事ですが、無理やり自分に言い聞かせても思考や感情を抑圧する結果となってしまいます。
それによってかえって辛くなってしまうことがありますので、無理にポジティブになる必要はありません。
認知行動療法では、物事の良い面だけを見るポジティブシンキングとは別ものです。
辛い気持ちを無視して前向きに振る舞う態度は、健康的とは言えません。
下手をするとただの自分勝手な人になってしまうことがあります。
大切なのは、良い面と悪い面の両方を正確に捉えることです。
認知行動療法は、そう考える根拠や証拠はあるのか、を丁寧に検証をします。
その結果、事実をありのままに受け入れられるようになります。
気分が一時的に落ち込んだり悲しくなることがあっても、その気持ちに支配されることはなくなっていきます。
適応的な認知を手に入れるよう
何もかも悪く見えてしまうメガネを現実を正しく捉えるメガネにかけ替えていきましょう。
非適応的認知があるからと言って「私がいけないんだ」などど思わないことが大事です。
より現実的なものの見方を手に入れる為に認知行動療法を上手に活用をしてみましょう。
非適応的認知
ひどい失敗をした。
私は何をやっても上手くできない。
この先もきっとダメだ。
失敗を過大に解釈して全てをマイナスに捉えてしまう。
上手くできている仕事もたくさんあると言う事実、上司や先輩から評価されていると言う事実が視界から消えている。
適応的認知
失敗することもあるけど、しっかりとできていることもたくさんある。
先輩に相談しながら次のミスを防ぐ努力をしよう。
自分の置かれた状況、自分の能力を客観的に見ることができる。
一時的に落ち込むことはあっても、どうすれば次のミスを防げるかを建設的に考えられる。
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