2021-12-29 (Wed)
09:03
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同じ状況でも感じ方はみんな違う
辛いことがあるから、気分が落ち込む、多くの人が自分の落ち込みをこのように理解しているt思います。
現実世界では、良いことばかりではありません。
当たり前ですが嫌なことも起こります。
満員電車で足を踏まれたり、上司に小言を言われたり、友人やパートナーの態度に傷ついたり腹が立つこともあることでしょう。
こうした日常の出来事に対しての受け取り方は個人によって異なります。
例えば、友人へのメールの返事が数日経っても来ない時「嫌われているんだな」と感じて落ち込んでしまう人もいれば、あまり気にせずに待つ人もいます。
このように同じ状況でも人によってその感じ方は異なるのです。
心には認知のフィルターがある
出来事に対しての捉え方の違いは、心の奥にある認知の違いにあります。
認知とは物事の捉え方のことです。
「自分は人に好かれない」と言う認知を持つ人は、他人の態度に敏感になり、すぐに落ち込んだり、悲しくなってしまいます。
その一方で「自分のことを好きでいてくれる人もたくさんいる」「相手には自分の都合がある」と言う認知を持つ人は過度に落ち込むことはありません。
辛い感情は、出来事そのものにあるのではなくて、出来事を解釈する私たちの認知のフィルターにあります。
認知は生まれつきのものではなく、過去の経験を基に心の中で作り上げられたものです。
親の教育やしつけ、社会的規範の影響を受けています。
あなたの認知はどれ?
下記の状況であなたどのような反応をしますか?
状況
報告書で金額の誤りが一か所あり、課長の机の前に呼ばれて注意を受けた。
A
次に出す時は、もう一度見直そう
単純ミスをしたと言う事実を受け入れ同じミスを繰り返さない為の対策を考える
⇒現実的な対処
B
こんなに忙しいのだからこの程度のミスは仕方がない
ミスをしたことは事実だが、自分だけに原因があるのではないと合理化しようとする
⇒合理化
C
ミスをしたからと言って人前で怒るなんて許せん
ミスよりも人前で注意したと言う相手の行動に注目し不適切だと怒りを抱く
怒り、屈辱感
D
またやってしまった、いつも失敗ばかりだ
たった一つのミスに対して、自分はいつも失敗ばかりと過大な解釈をして落ち込む
⇒憂鬱、無力感
あなたはA~Dの中でどれが一番自分の反応に近いでしょうか?
Bに近い人は、集団に適応することが難しくなることもあります。
Cに近い人は、怒りの感情で人間関係を壊してしまう可能性があります。
Dに近い人は、特に心が辛くなりやすい傾向にあります。
辛い気分は頭で作られるので、日常に起こる様々な出来事をどう解釈するかはとても大事なことなのです。
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