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2021-12-27 (Mon) 10:27

認知行動療法とは認知療法・行動療法・マインドフルネス療法

認知行動療法
認知行動療法とは「認知療法・行動療法・マインドフルネス療法」の三つの精神療法を組み合わせ、時代と共に発展してきた心理療法です。

精神療法の中では、最も研究が多く実際の現場で使われている数も世界一多いと言われています。

認知とは、現実の受け取り方やものの見方のことを言います。

私たちは、過去の体験や経験から得た知識に基づいて現在の状況を推論したり、判断をしたり解釈したりしています。

こうした物事の捉え方は、人それぞれ偏り歪みがり、いわゆる考え方のクセがあります。

例えば、上司に挨拶をしたのに無視されたと言う現実があると、ある人は「自分は嫌われているんだ」と感じるかもしれません。

また「部下に挨拶もできないなんて傲慢な上司だ」と怒りに似た感情を持つ場合もあります。

一方で「忙しいから仕方がない」と軽く考える人もいることでしょう。

このように現実に起きたことに対してどのように認知し、またその時にどのような行動をとるかが、環状や身体症状に影響を及ぼして、それぞれの要因が悪い状態になると悪循環によって心の病気に繋がると考えます。

認知行動療法とは、精神的に辛いと感じる現実に対する認知と行動と感情にアプローチすることで、本来持っていた心の力を取り戻し、さらに強くすることで困難を乗り越えていけるような心の力を育てる方法になります。

認知行動療法による改善
要因・出来事⇒取り除く
・苦手は領域の仕事を書き出してその仕事を他の社員にお願いできないか打診してみる
・部署の移動、転職を視野に入れる、休職を願い出る

捉え方や考え方の幅を広げる治療(認知療法)
●認知再構成
自然と浮かんでしまうネガティブな考え(認知)を具体的に書き出して、状況を客観的に捉え考え方を修正する方法

具体例
・強くストレスを感じた状況や場面を特定する⇒ミスをしてしまった
・その時の感情・行動・身体変化を書き出す

感情:信頼を失って悲しい
行動:欠勤してしまった
身体変化:眠れない

●問題解決療法
悩みを具体的に細かく分けて解決策をたくさん挙げて、それぞれの長所・短所を考え最適な方法を見つけ出すことで問題に立ち向かう手法

行動に対する療法

・暴露療法
不安な場面に慣れる練習。
不安な感情は、避ければ避けるほど苦手になってしまうので要因に対して小さな行動から始めることで少しずつ慣れていく

出社できない⇒まずは会社の知覚のお店まで行ってみよう

・リラクゼーション法
身体を特定の行動によってリラックスさせて不安を緩和する方法
深呼吸など

感情に対する治療(マインドフルネス療法)
近年では、認知行動療法にマインドフルネス療法を取り入れる方法が使われています。
マインドフルネスとは、今、目の前のことに集中する状態のことを言います。
私たちの心は、今この瞬間を生きているようで実は、過去の失敗や未来の不安と言ったネガティブなことを考えている時間が多く占めています。
つまり自分自身で不安やストレスを増幅させているのです。
そこで、今この瞬間に感じている思考や感情をそのまま受け入れ、自分の感情を否定せず、あるがままに受け止めながら日常生活を送っていけるように少しずつ行動を変えていくと言う治療法がマインドフルネスを取り入れた認知行動療法です。
マインドフルネスの状態を引き出す方法として、瞑想があります。


認知行動療法を通して、患者は自分の歪んだ認知を客観的にみることができるようになります。

また、自分の陥りやすい思考のクセに気付いて気持ちを楽にしたりストレスを軽減させることができるようになります。

ただし、環状や身体に出ている症状については、薬物療法も併せて治療を行っていきます。

認知行動療法は、うつ病、パニック障害、強迫性障害、不眠症、摂食障害、統合失調症などの多くの心の病気に効果があることが実証され広く使われています。


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2021-12-27

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