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2021-12-25 (Sat) 09:36

フロイトが提唱した精神分析療法、自由連想法と夢判断

精神分析療法とは?
精神分析療法とは、ジークムント・フロイトによって生み出された無意識と言う心の領域にある、心の病気の根本となる心理的要因の重要性を認識し、精神分析の考え方に基づいて行う療法です。

心の構造
フロイトは、人間の心は大きく分けて「意識・前意識・無意識」の三つの階層があることを主張しました。

意識とは、目で見たり感じている、自分で気づいている心の部分です。

自分でどう感じているか、何をしているか意識できている状態を意味します。

無意識とは、抑圧されて意識の奥底にある自分でも知らない心の部分です。

人は、思い出したくない辛い体験をすると無意識の奥底に気持ちを追いやって心の平常を保とうとします。

これを心理学では抑圧と言います。

前意識は、意識と無意識の中間にあり、今は気付いていなくても努力や人からの指摘によって気付ける心の部分です。

無意識のうちに歩いていたら家に着いたと言うことがあるように、日常的には無意識の世界にあるけど意識しようとすれば意識の上に上がってくる部分です。

人間が意識して考え、行動できている部分はわずか3%程度と言われています。

残りの97%は、前意識と無意識で成り立っているとされています。

それ程、無意識の領域が私たちの心に大きな影響を与えていると言うことになります。

フロイトは、このように人間の行動や思考は、本人が全て意識して行っているわけではなく、無意識によって左右されている部分が大きいと考えました。

私たちは、幼少期から様々な体験を通じて気付かないうちに考え方が凝り固まり、自分自身で思考や行動に対して心の中で制限をかけるようになっていきます。

それが強くなると、自分は不完全であり、何も上手くできない、自分は無価値だ、と言う自己嫌悪を感じるようになっていきます。

そして、長年の凝り固まった思考や行動、幼少期の衝撃的な体験などは、無意識の中に抑圧され、それが長い時を経て心の病気として現れるのではないかと考えたのです。

心の病気の根本である、抑圧された無意識を表層に呼び起こす為の具体的な方法として、自由連想法や夢判断などがあります。

この治療で無意識の中に押し込められていた感情や記憶、葛藤を呼び起こして意識化します。

そして、治療者はその記憶が患者の現在の状況にどんな影響を与えているかを分析し、その結果を患者に伝えることで、現在の状態に至った背景を患者本人に気付いてもらい、心の病気の改善を試みるものです。

自由連想法
自由連想法は、患者の無意識を意識化することを目的にしています。
一般的な方法としては、患者が寝椅子に横たわり、リラックスし意識した状態で発する言葉ではなくて、無意識下で何気なく心に浮かんだ感情や言葉を直感的に連想して発するように促す技法のことです。
過去に抑圧された無意識を意識に上げて、自分を深く見つめ直し理解を深めていきます。
この方法は、心の成長を目指す取り組みであります。
なので十分な時間、1回40分~50分と頻度の高い面接、週1~3回、そして長い期間、数年以上を必要としています。
薬物療法では解決のつかない大きな困難を抱えている方や頭では分かっていながらどうしても変わることのできない場合に使われます。

夢判断
夢判断では、夢の中で起きたことには夢を見た人の無意識が現れていると考え患者が寝ている間に見た夢を治療者に伝え治療者がその夢の意味を分析することで患者の心の病気について理解を深めようとするものです。


これらが精神分析法の治療理論である無意識の意識化であり、問題を解決する方法になります。

現在、これらの治療は強迫性障害やパニック障害、社会不安障害、うつ病などの心の病気の方や内面的な心の葛藤やこだわり、対人関係の問題、漠然とした不安、生きづらさを抱えた方に対して行われています。


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