2021-12-20 (Mon)
09:34
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精神科と心療内科の違い
私たちが心に異変を感じて医療機関にかかろうと考えた時、精神科と心療内科の二つが思い浮かぶかと思います。
この二つの医療機関は、どちらも心の病を治療する診療科になります。
ですが、大きな違いがあります。
精神科
心の状態が原因で心の症状が現れる心の病気を治療します。
精神科医が診療をします。
心療内科
心の状態が原因で身体に症状が現れる心身症を治療します。
精神科医もしくは内科医が診療をします。
精神科も心療内科もどちらも心の状態が原因で起こる病気を治療してくれますが、精神科は心の病気を治療し、心療内科は心が原因で発症した心身の病気を治療すると言う大きな違いがあります。
ただし、心療内科と精神科の棲み分けは必ずしも明確なものではありません。
精神科とは?
精神科は、精神疾患を専門に扱う診療科です。
精神神経科とも言います。
不安や落ち込みなどの症状から幻覚や妄想と言った症状まで、心の状態が原因で起こってしまう病気を幅広く治療をしてくれます。
以前は、統合失調症やてんかんなどを主に扱っていましたが、近年ではうつ病や不安障害などの心の病気が多様化しているので精神科の中でも得意とする分野を持つ医師も増えてきています。
精神科ではなくてメンタルクリニックや心のクリニックなど呼び方を変えることで気軽に受信できるように工夫がされていることもあります。
精神科で相談されていること
疲れているのに夜眠れない
誰かに後をつけられていると感じる
体調や気分は変わらないのにいつも集中できない
食べたいと言う意欲が起きずに食べてもおいしいと感じられない
食べる量をコントロールできず食べてしまう
落ち込んだ時と爽快な時の気分の差が激しい
周りの人に悪口を言われている気がする
依存症、うつ病、解離性障害、睡眠障害、摂食障害、双極性障害、適応障害、統合失調症、認知症、パーソナリティ障害、発達障害、パニック障害、PTSDなど
心療内科とは?
心療内科では、心理的な要因から身体に症状が現れる心身症を主な診療対象としています。
吐き気、動悸、下痢、腹痛、高血圧、ぜんそくなどんの身体の不調の背景に心理的なきっかけやストレスが重い当たる時、心療内科が専門となります。
また、精神科には抵抗があると言う人が心療内科を受診する場合も多いので、現実的にはうつ病や不安障害、摂食障害などの精神科が担当をする分野も扱っている心療内科も多くあります。
このようなところが、精神科と心療内科の棲み分けが難しい原因となっています。
心療内科で相談されていること
めまいや立ちくらみがひどくて検査をうけたが異常はなかった
朝、会社に行こうとすると下痢になってしまう
息苦しい、喉が詰まる感じがすることがある
胃の調子が悪い時が多い
長時間寝ても起きた時に疲労感を感じる
強い動機がある
激しいめまいがある
手足がだるく感じたりしびれる時がある
など
過敏性腸症候群、胃潰瘍、気管支喘息、二型糖尿病、肥満、高血圧、アトピー性皮膚炎、めまい、失語症、緊張型頭痛、偏頭痛、円形脱毛症など
精神科と心療内科は扱う領域が違いますが、実際には心の症状も身体の症状もどちらもあると言うケースが多くあります。
この場合、心の症状の自覚がはっきりしていれ精神科に相談をすると良いと思います。
また、医療機関に電話で予約する時などにどちらを受診したらいいか分からないと伝えれば、、悩んでいる症状などを確認して、適切な方へ案内をしてくれるでしょう。
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