2021-08-08 (Sun)
09:50
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沈黙のらせん理論、政治に無関心な人は多数派に流されやすい
政治の世界では、現政権のスキャンダルや失業などが続くと政権交代の気運が高まり世論も大きく動き始めます。
このような大きな変化を呼ぶ世論が形成されるt時、人は多数派の意見に流されやすくなる特徴があります。
みなさん自分の周りに普段から政治に関心が高い人はどれくらいいるでしょうか。
ほとんどの人は関心が低いのではないでしょうか。
多少の意見はあるかもしれませんが、熱心に論じる人はとても少ないことでしょう。
多くの人は、特に支持する政党を持たない無党派層かと思います。
特に日本では若い世代ほど政治に無関心な傾向が強く、選挙が行われても若い人たちの投票率が低いと言う特徴があります。
実は、こうした無党派層のいわゆる浮動標が重要でもあります。
なぜなら無党派層は多数派に意見が流されやすいからです。
支持する党や派閥がない時、人は多数派に流される傾向があります。
政治に無関心な人や無党派層の人は、自分の周囲に多い側の意見につく傾向がありますので、多数派の政党にさらに投票が流れてしまいます。
少数派は、どうしても周囲から浮いてしまうので沈黙しがちになってしまい、さらに少数になってしまいます。
これを沈黙のらせん理論と言います。
少数派が勝つことはとても難しいのです。
多数派が良いとは限りませんので、周囲から浮いてしまうことを恐れずに発言をすることも時には必要でしょう。
無党派層を取り込めなければ、多数派に勝つことはまずないと思います。
マスコミが大きな影響を与える
選挙戦や党のイメージアップを図る為には、大手メディアを利用すると効果的です。
多くの人は大手メディアの情報に流されやすいので、大手メディアが何を報道するかで簡単にが世論を作ることができるとも言えます。
大衆は、大手メディアにとても弱いのです。
選挙の出口調査の結果は投票に影響を与えます。
多数派に流されやすい原理が働くと調査の結果を見て支持を変える人が出てくるからです。
アメリカでは選挙の際にメディアで広告活動を行うことが多いです。
候補者の政策や活動よりもイメージを伝えるCMの方が圧倒的に印象に残ると言う調査結果もあり、選挙の結果に影響しています。
その人が何を発言しているのか、過去の実績等はあまり関係がなく、実はイメージを作り出すことの方が大事なのです。
マスコミは世論に大きな影響を与えています。
人は自分の考えに沿う情報を選択している
選挙に限らずに様々なデータや情報がメディアによっても伝えられています。
インターネットの普及によって情報収集量は、昔よりも格段に高くなりました。
誰でも自分で調べられる時代になり様々な情報を見ることができます。
情報の中には、真実だけでなくデマも多いので自分で考えて判断をする必要があります。
ネットはデマと言うイメージをメディアが作っていますが、ネットでしか事実にたどり着けないこともあります。
でも、ネットなどで集めた情報によって自分の意見が180℃変わることはなかなか難しいようです。
人は、認知的倹約によって自分の意見に合った情報を取捨選択しているので、もともとの自分の意見を補強する方が多いからです。
多くの人は、自分にとって都合の良い情報しか見ないので、自分の考えと反対の意見の情報には見向きもしない言うことです。
人は、無意識に偏った情報収集をしているのです。
こうした人の心理を理解して様々な意見を収集して判断をすることが大事になります。
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