2021-08-05 (Thu)
09:33
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7割の人がバレなければルールを破る
自分は絶対に不正などしないと言う人もいるかと思いますが、多くの人はルールを破ります。
ルールを守る立派人は、ほとんどいません。
心理学者のデナーズが学生を対象に実験を行っています。
学生に一人ずつテストを受けさせ、終了のベルが鳴ったらやめるように指示をし学生を残して部屋を出ました。
すると学生の71%が指示を守らずに終了のベルが鳴ってもテストをやめずに続けていました。
その場に試験監督官がいないのでバレないと分かった為に多くの学生がズルをしたのです。
不快に思う迷惑行為も誰かわからずバレない状況なら多くの人がしてしまいます。
多くの人はバレなければ、ルールを破っても良いと思っているのです。
ルールを守るのは道徳観ではなく、罰が怖いから
ルールを守らせるには、道徳観や倫理観を高めるよりも罰則の強化の方が効果的です。
これも実験によって明らかになっています。
スピード違反の取り締まりの実験で、速度計を設置しただけの場合と速度計の接地に加えて実際に警察官が取り締まった場合とを比較しました。
すると警察官がいる場合は、それまで速度オーバーをしていたドライバーの割合が15~20%から2%にまで減少したのに対して、速度計だけの場合は無視されていました。
スピードの出し過ぎが危険だからと言うよりも、罰則があることの方が効果的だったのです。
要は、道徳観や倫理観など関係なく、単純に罰則が怖いからルールを守っていると言えます。
また、危険な行為や命に関わる場合でもないのに、すごい剣幕でマナー違反者に怒る人がいます。
これはマナー違反者への怒りではなく、原因は別にあることが多いです。
自分のイライラの矛先をマナー違反者への怒りと言う正当な理由付けをしているだけなのです。
電車内で見かける行動の心理
脚を広げて座る
電車の座席に脚を広げて座るのは、自分の領域を広げたいと言う気持ちの表われです。
他人を拒絶したり、虚勢を張ったりしている状態です。
化粧をする
電車内では、自分の領域を侵害されていて不快な状態です。
その為、周りを人とみなしていないので見られている感じがしないのです。
没個性化状態になっているので、でどんな行為もできてしまいます。
ゴミを放置する
ゴミをポイ捨てする人は、親分肌で情に厚く家族や仲間思いである傾向があります。
内集団の利益を優先するあまりに、それ以外には関心が薄くなりどうでもいいと思いがちです。
壁の落書きが多いと犯罪を招く
窓ガラスが割れて壁も落書きだらけ、ゴミも散乱したまま放置されているような場所では治安が悪くなります。
これを「割れ窓現象」と言います。
いわゆる風紀の乱れが犯罪を呼び込む土壌tなっているのです。
社会心理学者のキース・カイザーが行った調査で、こうした地域ではゴミの投げ捨てや窃盗などの犯罪が2倍以上になると言う報告があります。
風紀の乱れを正すことが犯罪の抑制に繋がると言えます。
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