人は自分の評価を高めたいと思っている
サッカーや野球、体操、柔道など日本人が世界の大舞台で活躍をしている姿を見たり、ノーベル賞などで日本人科学者が受賞したりすると、とても誇らしくなるのではないでしょうか。
このようなことは、身近なところでもよく見られます。
例えば、地元や自分と同じ出身校など自分とゆかりのある人やチームなどが活躍した時です。
人は、自分が所属している地域や集団が同じだと言うだけで愛着を感じて応援したくなります。
そこに社会的アイデンティティがあるからです。
アイデンティティとは、自分らしさや自分の存在証明のことです。
社会的アイデンティティとは、その地域や集団に属していることが、自分自身の一部だと思うことです。
社会的アイデンティティが評価されると自分の評価も上がると感じるので、応援をしたくなる傾向があります。
人は、自分の所属している集団が評価されると自分の評価も上がったように勘違いをするのです。
また、栄光浴によって自分の評価を高めたいと言う心理もあります。
栄光浴とは自分以外の物や人にあやかろうとする心理です。
それによって自分の社会的評価を高めたい、優越感を得たいと思っているのです。
自分が所属する集団の方が優秀
人は、他の誰かと繋がっていたいと言う所属欲求があります。
地域や学校、会社、友人同士のコミュニティなどの何かしらの所属していることでしょう。
これを内集団と言います。
一方で自分以外の集まりを外集団と言います。
人は、自分が所属している内集団やそれにゆかりのある人やチームを応援したりひいきしたりもします。
これは内集団に対する強い愛着や帰属意識があるからです。
自分が応援するチームと一体となって一喜一憂するのはこの為です。
また、外集団に対しては差別的で敵対心を持っています。
そして、自分たちの方が優秀であると言う自負もあります。
サポーター同士でよくケンカになるのは自分たち以外の外集団にたいして排除性が高まる為です。
人は、本能的に周囲と団結して戦ったり応援したりすることでとても気分が高揚する傾向にあります。
内集団が勝利した時に一体感や高揚感、陶酔感は理性を超えた本能的な感情に基づいていると言えます。
勝利チームのサポーターが服を抜いて騒いだりしているのは、解放感や自己顕示欲の表れです。
高い所に登りたがるのは、他を見下して優越感を得る為です。
勝利で高揚し普段抑えられている欲求が表れていると言えます。
にわかファンを嫌う心理とは?
人気が出たとたんに新しいファンが急増すると長く応援をしていた人たちが、にわかファンなどと言うことがあります。
これは差別意識や独占欲によるものです。
自分たちが長く大切に見守ってきた領域を冒された気分になっているのです。
その一方で人気が出たことをうれしく思う気持ちもあるので複雑な心境とも言えます。
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