2021-08-02 (Mon)
11:11
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震災をきっかけに結婚を決意
東日本大震災の後、結婚を決意した人たちが急増したと言うニュースがありました。
その影響で結婚指輪や婚約指輪なその結婚関連の商品の売り上げが上昇しました。
このようなことは過去にも例があり、阪神淡路大震災の直後にも同じ動きがありました。
大規模な災害に見舞われて命の危機を感じるような体験をすると大切な人の存在に気付かされるものです。
人は、不安や恐怖を感じると誰かと一緒にいたいと言う気持ちが高まります。
それまで友達付き合いだった相手を伴侶として意識をしたり、なかなか結婚に踏み切れなかったカップルがお互いの存在を再確認して結婚を決意しやすくなります。
辛い時は大切な人と一緒にいたい
大震災などの災害時に一人でいるのは非常に心細く怖いものです。
こうした状況下では、人は親和欲求が高まります。
親和欲求とは、家族や兄弟、恋人など誰か親しい人にそばにいてほしいと思うことです。
安心できる相手と一緒にいることで少しでも不安や恐怖心を和らげたい、支え合いたいと思うのは自然な欲求です。
災害が起こると住む場所や仕事を失うこともありますが、そうなってしまうと家族や家庭だけが唯一の心の拠り所になります。
震災時に結婚を決意した人が増えたのは、この親和欲求を満たそうとするからです。
ですが、その一方で離婚や別れを決意した人もいます。
震災によって、いざと言う時に頼りにならなかった、自分や自分の家族のことを心配してくれなかったなど、その人の本質が見えたからです。
災害時は、その人の本質・本性が出ると言うことになります。
絆の風潮が意識を後押しする
震災後には、絆と言う言葉を度々見聞きした人も多いのではないでしょうか。
そして、自分でも家族や身近な人たちとの繋がりの大切さを実感して、これまでよりも重要に捉えるようになったと言う人も多いのではないでしょうか。
これが顕著に出たのが節電への取り組みです。
東日本大震災の後、各地で節電が呼びかけられました。
多くの人が賛同して取り組んだと思います。
原発問題では、被害を受けた地域とその恩恵を受けていた地域が異なっていたので、少しくらいいいだろう、と言う社会的ジレンマが発生しやすいのですが、大震災後は人々の危機が高まっていたので団結力が増したと言うことです。
人は、良くも悪くも多数派の意見に従う傾向があるので多くの人が賛同をすれば、さらに人々は従うようになっていきます。
その結果が節電に取り組むようになったと言えます。
震災は心にダメージを残す、PTSD
大震災などの被災者の多くは、死の恐怖を体験して自身もケガをしたり、目の前で人が傷ついたり、亡くなったりする場面に遭遇しています。
このような非常に強いストレスは心の傷になってしまう可能性が高たいです。
これがPTSD(心的外傷後ストレス)になります。
PTSDは、既に安全な状態になっていても災害時の様子をフラッシュバックして再体験をしたり、物音や光などの刺激に過敏になったりする症状が出ます。
ほとんどは時間の経過と共に自然に治っていきますが、震災うつなどに進むケースも多いので適切な治療が不可欠となります。
被災者の8割程度がうつ病やPTSDなどの心の病気になるリスクがあると言われています。
被災者だけではなく、取材したマスコミや救助にあたった自衛隊、警察官などもそのリスクは高くなります。
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