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2021-07-22 (Thu) 09:15

DVはする側もされる側も依存している共依存の関係にある

愛情が憎悪に切り替わる
近年、DV(ドメスティックバイオレンス)による事件がニュースになったり、ストーカー行為と相まったケースも増えて深刻な社会問題にもなっています。

DVとは、家庭や恋人など限られた関係で発生する身体的または性的な暴力行為や心理的な攻撃のことです。

DVが起こる心理的背景は、異常な嫉妬心があります。

独占欲が非常に強く、その為相手を失うことへの恐怖や猜疑心が起こって引き留める手段として暴力行為に走っていきます。

また、現代は社会情勢が厳しく、仕事や人間関係のストレスのはけ口として、自分よりも弱い対手に暴力を向けるケースも増えています。

対人コミュニケーションが苦手な人や何かしらの発達障害が影響をしている場合もあります。

DVが男性に多いのは、女性よりも力が強いことと男性ホルモンであるテストステロンの影響があります。

共依存と排他性が解決を阻む
DVを受けたからと言っても多くの人は逃げることはしません。

相手からなかなか逃げないのは共依存にあるからなのです。

DVをする男性は、暴力を振るった後はやさしくなると言う特徴があります。

深く反省をして二度としないと誓ったりもすることでしょう。

ですが、一定期間を過ぎるとまた再び暴力を繰り返してしまいます。

すると相手の女性は暴力を振るわれている間だけ我慢すればいいとか、自分にも悪いところがあったからだと思い込み、自分が男性を支えてあげなくてはいけないと考えます。

女性はそこに自分の価値を見出しているのです。

このように共依存の関係にあるので、なかなか抜け出せなくなってしまいます。

また、家庭内や恋人と言う関係から他人の介入を排除する傾向もあります。

これを対人排他性と言います。

これによって他人に相談することがなく外部の人間が問題を把握したり介入しにくい為、さらにDVを助長させてしまうことになります。

DVのループからなかなか抜け出せない
DVには大きく3つの関係があり、これを繰り返す悪循環になっています。

イライラが溜まる緊張状態
加害者のイライラが溜まり、言動が荒っぽくなってくる
↓↓↓
心身共に暴力を振るう
加害者のイライラがピークに達して怒りが爆発し、加害者に暴力を振るう
↓↓↓
謝罪や愛情表現を行う
加害者が大げさに謝り、二度としないと言ったりやさしくなったりする

共依存の関係
加害者 → 暴力で支配してストレスを発散して快感を得る

被害者 → 支えられるのは自分だけと依存価値を見出す

DVは共依存の関係にあるのでなかなか抜け出せない状態になります。

DVは繰り返されるので相手の時折見せるやさしさに惑わされないように別れることが大切です

虐待をしつけと言って正当化する親
DV共々増加しているのが子供への虐待です。

親はしつけの為にやったと言います。

これは自分の行為を正当化しようとしているからです。

でも、しつけの範囲を超えれば何を言おうと虐待になります。

虐待をしつけと言うのはただの言い訳に過ぎません。


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2021-07-22

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