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2021-07-15 (Thu) 10:08

遠距離恋愛はリスクが大きく破局しやすい、物理的な距離は心の距離とも言える

恋人との物理的な距離は心の距離になる
遠距離恋愛を実らせて結婚したと言う話しはもちろんたくさんあります。

ですが、多くのカップルは遠距離の壁を乗り越えられずに破局を迎えているのです。

実は、心理学的に見ても遠距離恋愛は非常に難しいことが分かっています。

二人の物理的な距離が離れてしまうと、心理的な距離も離れてしまうのです。

これをボサードの法則と言います。

アメリカで5000組の夫婦に行った調査によると33%のカップルが5ブロック(区画)以内の距離に住んでいて、交際中に遠距離になったカップルは別れる確率が高かったのです。

つまり、恋愛関係を継続させるには二人の物理的な距離が近いことが重要な条件と言えます。

物理的は距離は心の距離とも言えるのです。

ではなぜ遠距離は上手くいかないのでしょうか。

コストを取り戻す為に相手を理想化しがち
心理学では、社会的交換理論によって遠距離恋愛が上手くいかないことが説明可能です。

人は、最小の心理的コストで最大の心理的報酬が得られる人間関係を求めています。

心理的コストとは、相手に会う為にかかる時間的、金銭的リスクのことです。

遠距離では、当然時間も費用もかかりますし、相手とのスケジュール調整も不可欠になります。

心理的報酬とは、遠距離の相手に会えることですが、その時間も限られてしまいます。

こうした状況が続いてしまうとお互い負担を感じてしまい、気持ちも揺らぎやすくなりケンカも起こりやすくなってしまいます。

心理的コストをかけた分、取り戻したいと思うのは人間の心理としては当たり前のことでもあります。

すると、コンコルド効果が働いて、コストに見合った報酬があるはずだと思い込んでしまいます。

遠距離恋愛でたまに会えた時の喜びが大きくなり盛り上がるのはこの為です。

コンコルド効果が働くと相手を理想化しやすくなってしまいます。

自分がこんなに頑張って関係を継続させているのだから、「これ以上の相手はいない」と理想化してしまうのです。

そうなってしまうと相手の現実の姿が見えなくなってしまいます。

遠距離恋愛で破局するケースの多くは、遠距離を乗り越えて結婚したり、相手が近くに戻ってきた時です。

遠距離で理想化していた相手の現実の姿を見ることによって幻滅をしてしまうからなのです。

遠距離恋愛では相手に幻想を抱いていると言うことです。

遠距離はリスクが大きい
遠距離恋愛はリスクが多く、近くの人へ気持ちが移りやすくなります。

コストがかかる
交通費や通信費などの金銭的なコストや日程調整などの時間的コストがかかってしまいます。

気持ちが薄らぐ
人は会えば合うほど好きになります。
反対に合えない分だけ気持ちが離れやすくなります。

ケンカしやすい
面と向かっては批判をしにくいですが、メールや電話では相手を攻撃しやすくなります。

将来が不安
二人の今後のビジョンが見えずに期待感が持てずに不安になりやすくなります。

このように遠距離恋愛は、様々なリスクを伴いゴールインするのは非常に難しいと言えます。

また、男性は長電話が嫌いだとかメールの返信が遅い、または返信しないと言うこともよくあるかと思います。

これは電話やメールを単に用件を伝える為の手段と考えているからです。

男性は、用事を伝える以外の目的の電話やメールの場合は後回しにされやすいです。

ですが、遠距離恋愛を長続きさせるには、こまめな連絡と会話が重要になります。

電話やメール、SNSなどを活用して頻繁に連絡を取り合うことが大切とも言えます。

またこれらの連絡手段であれば直接会って話すよりも大胆にアピールしやすくなると言うメリットもあるでしょう。

遠距離恋愛は期間が長くなるとさらに難しくなっていきますので短期決戦をするか、相手の現実の姿を知り幻想を抱かないようにしておくことが大切かと思います。


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2021-07-15

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