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2021-07-02 (Fri) 10:36

吊り橋効、果恋心と勘違いしやすいドキドキ感

ドキドキはそばにいる異性の好意と思い込む
好きな人と会うとうれしさや緊張で心臓がドキドキしますが、これはごく当たり前の生理的な反応になります。

一方でドキドキしている時に自分の近くにいる人に恋をしてしまうことがあります。

これは吊り橋効果と言われるもので聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

心理学者のダットンとアロンの実験によってその効果が証明されています。

実験では、女性が木の普通の吊り橋と橋の上でそれぞれ男性に話しかけてアンケートを依頼して連絡先の電話番号を渡します。

すると、後日女性に電話をかけてきたのは、吊り橋でアンケートに答えた男性の方が多かったのです。

吊り橋は揺れて非常に不安定です。

そのスリルからドキドキしたことを恋愛感情や性的興奮によるものだと思い込み相手を好きだと思ってしまったと言うことです。

人は自分の気持でもこうして読み違えることがあります。

恐怖と暗闇は恋を生む
吊り橋の上での不安定さやスリルによるドキドキと似た効果があるのが暗闇です。

人は、本能的に暗いところが苦手なので誰かと一緒にいて安心したいと思っています。

人と一緒にいたいと思うことを親和欲求と言います。

お化け屋敷や暗がりを演出したジェットコースターなどでは親和欲求が高まっていて恐怖心のドキドキも加わります。

そこに男女がいれば、親和欲求の高まりと心臓のドキドキを恋だと錯覚してしまいます。

暗くて怖くてドキドキするお化け屋敷は、恋を発展させるのにうってつけの場所と言えます。

また、人は明るい場所よりも暗い場所では大胆になりやすく性的興奮が高まったり自己過剰露呈が起こりやすくなります。

自己過剰露呈とは、自尊心や理性が薄れて自分の気持ちや欲求をさらけ出しても良いと思うことです。

その為に薄暗い映画館や水族館では自然に手を繋いだり肩を寄せ合ったりしやすく親密度を増す効果があります。

人が見える部屋と完全な暗室で複数の見知らぬ男女で実験を行った実験では、人が見える部屋では1m以内に近づかず終始会話をしていましたが暗室では徐々に身体的接触が増えて性的に興奮した人もいました。

勘違いから恋が生まれる三つの要素
1、心拍上昇
スポーツなどで身体を動かして動機が早くなるのでも効果は同じ

2、恐怖体験
恐怖や不安感があると心拍数が上がるほか誰かと一緒にいたくなる親和欲求も高くなる

3、暗闇
暗闇では親和欲求が高まったり、自己の過剰露呈が起こったりして自分の欲求をさらけ出しやすくなる

フィーリンググッド効果
人は自分が快適と感じる環境下では相手に好意を持ちやすくなります。

相手が好きな音楽を流したり、好みのインテリアの部屋やレストランを選ぶとデートが上手くいきます。


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2021-07-02

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