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2021-06-25 (Fri) 09:50

見られないと見たくなる「鶴の恩返し効果」

禁止されると反発したくなる

禁じられている物や見てはならないと言われるほど人は猛烈に見たくなります。

これを心理的リアクタンスと言います。

なぜこのような反応をするのかと言うと人は、基本的に誰でも自分のことは自分で決めたいと思っているからです。

それにもかかわらず他人からダメと言われたり禁じられたりすると自分を否定されたと感じます。

そこで強い反発が生まれて禁止を破る行為に出たりします。

心理的リアクタンスの典型的な例として、カリギュラ効果があります。

アメリカで政策されたカリギュラと言う映画が残虐シーンや性的描写が多い為ボストンで上映禁止となりました。

すると多くの市民に心理的リアクタンスが起こりました。

その結果、映画館には上映を求める人々が殺到して上映禁止となると一気に大ヒットとなりました。

一度禁止されたことでかえって人々の関心を集める結果になったのです。

ルールは破る為にあると言ったりしますが、人は制限されればされるほど反発したくなります。

するもしないも自分で決めたい

反対されたり禁止されたりしたことに限ってやりたくなるのは、自分の行動は自分で決めたいからです。

自分の行動の意思決定権は、自分にあると思っているはずです。

ですので人から押し付けたれたりすると反発をして抵抗をするのです。

子供の頃に親に宿題をやりなさいと言われて今やろうと思っていたのにと反発をしてやる気をなくしたと言う経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

他人に強制されたり禁じられたりすると、自分の自由が脅かされる気がして反発が生じて頑なに反抗することがあります。

これをブーメラン効果と言います。

ブーメラン効果とは、強制したり強く反発したりするとさらに強い反発となって自分に戻ってくることです。

あれほど言ったのに言うことを聞かないと言うのはブーメラン効果によるものになります。

制限されると興味が湧いてくる

会員登録しないと見れな

ページを見るのに会員登録やいいねを押す必要があるとその先が気になってくる

いつも完売している

見かける度に品切れしているとどんな商品か気になり、手に入らないからこそ欲しくなる

年齢制限がある

18禁などの年齢制限や遊園地での身長制限は自分ではどうにもできないので余計に魅力を感じる

袋とじになっている

中が見えないとどうしても見てみたいと言う気持ちになる

これは画像のモザイクも一緒

このように禁止されると余計気になのです。

こんな実験があります。

子供たちに与えるおもちゃのうち、一つだけ触ってはいけない物を決めます。

しばらくの間、他のおもちゃで遊ばせた後、禁止を解除します。

すると禁止されたおもちゃに人気が集中しました。

さらに数日後、一番好きなおもちゃで遊ばせたとこと、その禁止されていたおもちゃが選ばれました。

禁止されたことで興味が強く湧いたと言うことです。


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2021-06-25

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